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19話 ※玩具
「んじゃあ、諒ちゃんさぁ……」
最初の設定では、玲音と諒馬で京平の取り合いだった筈なのだが、玲音の方はそんな仕草をしててなかなか京平の事を誘えない諒馬の後ろに回って、諒馬の太腿を両手で持つと思いっきり足を開かせるのだ。
「これで、京平さん、諒ちゃんの中に玩具挿れられるでしょう?」
と言うのだ。 そんな玲音の行動にカメラには見えないように京平はクスリとすると、
「いい眺めだねぇ……私からしたら諒ちゃんのココが丸見えの状態なんだけど……。 ふふ……諒ちゃんのココもピンク色で、しかも、ココがヒクヒクしてるよ……こういう事が恥ずかしいと思っていても体は正直っていう事だよねぇ。 ココに何か欲しいんだ……じゃあ、先ずはこっちの卵形のを君の中に挿れて上げるね……」
そう言って京平はその玩具にたっぷりとローションを掛けると、振動させ先ずは諒馬後ろの蕾で振動を与えるのだ。
「……ふぅっ! んん!」
「その反応は気持ちいいのかな? それとも、まだ変な感じがするのかな? んじゃあ、こんな感じで動かしたら君はどうなっちゃうのかなぁ?」
本当に今日の京平というのはいつもに増して意地悪なような気がする。
そして京平は諒馬の後ろの蕾の周りをその卵形の玩具で触れるのだ。
「いやぁあん! ぁんっ!」
それだけでも諒馬は体をいや腰をピクリと跳ねさせ、声も上げて来る。
「クス……諒ちゃんの反応って意外に可愛いんじゃない? ココもヒクヒクじゃなくて、少しずつパクパクになってきているのかもしれないね。 諒ちゃんってもしかして影では毎日のようにこういう行為を一人でシてたりしてね……で、本当に男の人のを欲しいのは玲音ちゃんより諒ちゃんの方だったりしてぇ。 そういうのって、ムッツリって言うんじゃなかったっけ? 素直な子よりムッツリの方が助平のような気がするんだけどな」
その京平の言葉に顔を俯けながら静かに笑っているのは玲音だ。 どうもその京平が諒馬に言った台詞にハマってしまったらしい。
本当にこの撮影というのは設定を簡単に決めただけで、後は男優さん任せのアドリブなのだから、どんな台詞が出て来るか? っていうのが分からないのだから、たまに笑ってしまう事だってあるだろう。
「そんな、諒ちゃんなら、今日は思いっきり楽しんだ方がいいんじゃないのかな? もう、コレ、本当は中に欲しいんじゃないのかなぁ?」
未だに振動だけを続けているだけでなかなか中に挿れてもらえていない。 しかも京平は諒馬の目の前に玩具を持って来て、ただただその前で振動を続けているだけだ。
その間をどうしたらいいのかが分からないのが諒馬の方だろう。
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