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38話 ※玩具

「じゃあ、玩具を動かしてみる?」  そう言った直後だろうか、京平は宣言通りに諒馬の中に入っている玩具を少しずつ動かし始める。 「ん、んんっ! ぁああん!」  最初はそうでもなかった声も、ある一点の所で声と背中を反らせる諒馬。  そこで京平はにやりとするのだ。  そう京平の睨んだ通りだったからであろう。 そう玩具がズレてしまい本当に今まで諒馬の方は気持ち良くなかったという事だ。 「ふふ……諒ちゃんの場合、玩具が気持ちいい所に当たってなかったっていう事だよね? じゃ、今はもう気持ちいい所に当たっているんだから、イっちゃった方がいいんじゃないのかな?」  そう言うと京平は諒馬の中に入っている玩具の出し入れを繰り返すのだ。 「う、うそぉお! 止めぇっ! やぁああん! ぁんっ!」  京平が諒馬の中に入っている玩具を動かす度に、諒馬の口からも可愛く甲高く気持ち良さそうな声が上がって来る。  それに調子に乗ったのか、激しく動かし始めると、いきなり諒馬の方は体を丸め、時より背中を逸らし、 「ちょっ! きょ、京平さぁああん! もう、無理無理ぃいい! イくからっ! イかせてっ! 寧ろ、イかせてくださぁいい!」  そう叫ぶかのように言う諒馬。 「じゃあ、イ、か、せ、て、上げる」  と語尾にまでハートマークが付きそうな勢いで言う京平。  そして最後は男性のモノが中に入っているかのように突き上げるように出し入れを繰り返すのだ。  その直後だっただろうか、激しく動かせれた玩具と同時に腰を動かしていた諒馬だったのだが、その腰の動きさえも止まり、そのままベッドへと白い液体を出すのだ。  諒馬は相当今回のは気持ち良かったのか、それともイってしまったというただの倦怠感なのか、諒馬の方もベッドの上へと体を横たえるのだった。 「諒ちゃんもイっちゃったんだ……」  そう言って来たのは、さっきまでイってしまった事で息を切らしてしまっていた玲音だ。 きっともう復活出来たのであろう。 そして京平が諒馬の事を乱している姿を見ていたようだ。 「んじゃあさ、京平さん……今度、私にはさっき太い玩具を私の中に入れかけていたのやってよぉおお」  甘えるように言う玲音。 「あ! そうか! 諒ちゃんも入れてやる事になっちゃったから、玲音ちゃんにそれやれなかったんだっけ?」  京平の言葉に玲音は大きく二回程頷かせる。 「玲音ちゃんの望みなら、やって上げてもいいけど……じゃあ、横向きになってよ」  そう京平が玲音に言えば、玲音の方は京平の指示に従い、横向きの体勢になるのだ。

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