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39話 ※玩具

 本当に玲音の場合には、こういう行為を好んでシているのが分かる。 「この玩具さ、振動だけじゃなく、中に入れてもう一つのスイッチを押すと、先端部分がくねくねって動き始めるんだよ」 「それ、さっきも言ってたじゃん……」 「でも、おさらいっていう感じでね」 「後は実はさぁ、突くっていう動きもしてくれるんだよねぇ。 これもまた違うスイッチでね」 「そうなの!?」  そう目を丸くしながら玲音は京平の事を見上げるのだ。 「じゃあ、そろそろいいかな? 玲音ちゃんはその横向きの状態で本当にこれを入れてもいいんだね?」 「ぅん……いいよ……」 「じゃあ」  京平の方はそう言うと、今は完全に横向きも状態でいる玲音の後ろの蕾にその玲音がリクエストした玩具を当てると、先ずは玩具の先端部分のくねくねとした動きを利用して後ろの蕾を刺激するのだ。 「え? 嘘……!? んっ! なんか、そこでくねくねってぇえっ! やぁん!」  こう軽い感じの刺激に、玲音の方もこう軽い感じの甘い声を響かせる。 「でね、また違うスイッチを押すと、振動も加える事が出来るんだよ」  そう言いながら京平はもう一つのスイッチを押すのだった。 「やぁあん! くるくる、くるー! それ、本当にヤバいからー!」  本当にそこだけでも気持ちいいのであろう。 玲音は横向きの状態でも背中を逸らしてしまっているのだから。 「まだ、この玩具中に入れてないのに? もう、そんなに気持ちいいの?」 「ぅん……」  玲音は涙目で京平の事を見上げるのだ。 本当に快感に溺れているからこそ涙目になれるのであろう。 「なんかこう、体中がモミュモミュしてる感じがするんですけどー! いやぁん! ぁあん!」  横向きの状態だからこそ、いつも以上な動きが出来ているのか、本当に玲音は海老反りな状態になってみたり、体を猫のように丸めたりしている。 「まだ、君の中に玩具を入れてないんだけどな……もしかして、君が今まで使っていた玩具以上にコレって気持ちいいとか?」  その京平からの質問に頭を二回程頷かせる玲音。 「じゃ、中にこの玩具入れて行くね。 入れる前にゆっくり息を吐いた方がいいのかもね……。 いつも以上にコレは太いかもしれないし、痛い時には痛みを和らげる為に息を吐いた方が楽らしいからね」  そう笑顔で玲音に伝える京平。 「ん……分かった」  玲音がそう答えると、京平の方はゆっくりと玲音の中にその玩具を入れていくのだ。 「息吐いて……」  玲音がそう息を吐いたタイミングで、京平は玩具をゆっくりと奥へと進ませて行く。  それを繰り返して行くうちに、玲音の中へとゆっくりと最奥を目指して玩具は入って行っているようだ。

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