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58話 ※本番
「ん……そうっ……だよっ!」
と京平は言うものの、きっと未だに玲音の方は力を入れてしまっているのであろう。 実際まだ京平は苦しそうな声を上げているのだから。
そして暫くして京平は息を吐く。 きっとやっと玲音は力を抜いてくれてのだから。 額に汗した京平は、それを拭うと、
「力入れてくれるのは気持ちいいからいいのだけど……もうちょっと、緩めでお願いね……」
京平は優しく言うのだ。
「え? 私……あの……そんなに力入れてるつもりなんいんですけど……?」
そう京平の方に視線を向けて言う玲音。
「そうだったのかい? じゃ、もしかしたら、無意識だったのかな? それとも、こう角度的なものだったのかな?」
京平が言う角度的なものというのは、玲音というのは四つん這いの状態でいるのだから、背中を逸らした時に自然と双丘に力が入ってしまっているようになってしまうのかもしれない。
「それなら、まぁ、いいけどね……寧ろ、仕方がない事っていうのかな? ちょっと、今のは私の方が先にイきそうなってしまった位だったからね」
京平の方は腰の動きを再開させたようだ。
それと同時位だっただろうか、諒馬の方もやっと体が元の状態へと戻って来たのであろう。 薄っすらとだが、瞳を開けて周りを確認するかのようにキョロキョロとさせていたのだから。
「諒ちゃん、やっと気付いたのかな?」
「え? あー……んー……」
イった余韻なのか、未だに頭が回転してないような答え方をする諒馬。
「諒ちゃん、お願いがあるのだけど、そこから、玲音ちゃんの胸舐めたり、触ってたりしてくれないかな?」
「ふぇえ? 玲音ちゃんの胸?」
まだ全然頭が回転してないように思える諒馬。 そんな腑の抜けた声を上げているのだから。
少し諒馬も頭も体も動く頃には、京平は腰動きを止めないのは勿論の事、諒馬の方も玲音の胸の突起を指先を使って摘むのだ。
「ちょ、ぁあん! 無理ぃいい! 胸と中を同時ってぇえええ! ぁあぁあああ! アソコがジンジンって、モニョモニョってぇええ! もう、もう! 私にはぁあああ!」
もしかしたら、今日の玲音というのは普通に撮影している時よりも大袈裟に声を上げているのかもしれない。 今日の撮影っていうのはライブなのだから。 きっとカメラの向こうでは色々な人がこの放送を見ているのであろう。 そう考えると、いつもとは違い、変に見られているという感覚なのだから余計に乱れるのかもしれない。
それにこれは初めての試みなのだから、ここで転けてしまえば、こっから先は、もしかしたらこれは出来なくなってしまうから今日は案外大袈裟に表現しているのであろう。
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