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59話 ※本番

「玲音ちゃんの場合、何だかこういう行為に対して乱れるだろうし、直ぐにイっちゃいそうだったから、ココにまだチューブ入れておいて良かったよ……。 まだ、これは抜かないからね……私もまだイってないのだから、私的には玲音ちゃんと一緒にイく為にここまで我慢していたのだからね」  そう言われてみればそうだ。 確かに、京平のモノはビンビンに勃っていたものの、今日はまだイってないようにも思える。  確かに、こういったDVDの場合、タチはこうなかなかイかないようも思える。 いや、実際だってタチ側の人間っていうのは、暗黙のルールで、先にイってはいけないというのがあるのだから確かにそうなのかもしれない。  こういうDVDの男優さんに求められるのはそこだ。  実際、諒馬だってタチの時にはイくのを我慢しなきゃならないのだが、ネコの時は早くイってしまっても構わないのだから。 「わ、分かった……から、きょ、京平さん! 早くっ! もう、私の方は我慢出来ないっん! だからっ!」  玲音は急にイくのを我慢したいからなのか、しっかりと諒馬の体を脇の下から掴むと快感に耐えようとしているようだ。  その玲音の行動に目を丸くする諒馬。 だって、そうだろう。 まさか玲音が諒馬の体にしがみつくなんて事思ってなかったのだから。 「やぁああん! ぁあん! あ……いやぁん!」  こう強弱を付けて声を上げる玲音。 気持ちいいポイントを突かれた時には甲高い声を上げ、そうでも無い時には小さな声を出して反応を視聴者と京平に知らせているのかもしれない。  そんな玲音に諒馬の方もとろけそうになっているように思える。 本当に玲音というのは、この仕事に慣れているようで声や仕草が上手い。 だから京平と玲音のこういったDVDの売上げはいいのかもしれない。  元から売上がいいDVDに諒馬はただただ入ったっていう感じなのだから、本当に諒馬というのはおまけみたいな存在なのであろう。 「ん? そろそろかな?」  そんな事を口にし始める京平。  そう言った途端に京平は玲音の腰をしっかりと両手で掴むと、激しく腰を動かし始めるのだ。 「ぁあん! きょ、京平さん……っ! それ! いやぁん! くる! くるっ! きちゃうぅうう! ぁああああ! 凄いっ! きょ、京平さぁあん! ヤバっ! 本当、気持ちいいからぁああ!」  玲音は諒馬から離れ再び四つん這いの状態になると、体を揺さぶられ、頭も体も全体的に揺れているようにも思える。  それを下から見ていた諒馬だったのだが、玲音が四つん這いの状態になったのだからなのか、玲音の胸の突起を指先で摘むのだ。  京平の腰の動きに合わせ、揺さぶられている玲音。 スタジオ内には皮膚と皮膚が打つかる音が響くのだ。

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