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side.Akihito 元の鞘に収まった保は、抵抗する気力をあっさりと失い。俺の胸ん中で戸惑いを露わに、吐息を吐き出す。 「…俺のコト、このままにして逃げるつもりか?」 それでも獲物を捕らえる野獣の如く、 俺は飢えた眼光で、保を離してはやらない。 すると保は困ったように眉根を下げて。 オロオロと言葉を濁した。 「そんな、僕にどうしろっていうの…」 解ってるクセに、認めなくないのか…。 あくまでシラを切る保は下のムスコ同様、切なそうにしながらも頑なに首を横に振る。 そうは言っても見てのとおり、互いの下半身は既にガッチガチ。 お前はそれで我慢出来っかもしんねぇけどよ? 何気ないお前の行動に煽られちまった俺が、このオイシい状況をむざむざと見過ごすだなんて。 絶対に、有り得無ぇだろうがよ… 「は…ヤることなんて、ひとつじゃねーか…」 わかんだろ? 敢えて曖昧に、ソレを知らしめるべく俺の指が保の尻を擽る。 制服のズボン越しからツー…と割れ目をなぞり上げて。強めに擦り上げてやれば、保の脆い理性なんざ… すぐに崩れちまうんだ。 「でも、でもっ…!そんなコト、しちゃったら…」 最後まで意地を貫く姿勢は、見てる分には可愛くていじらしいけど。それが皮一枚でしか繋がってないことは、明らかなワケで。 追い討ちとばかりに顔を寄せた俺は、保の耳元に向け熱く息を吐いた。 「そうだな、俺はあんまし動けそうにねぇからよ…」 こうなりゃ、方法はひとつ。 「保が動いてくれんなら、問題ねぇだろ?」 「…え…?」 まっすぐ見据えた瞳が、 少しずつ俺の言葉を理解してくのが判る。 何故なら… 「俺を、楽しませてくれよ…保?」 「…ぁ…ッ…」 戸惑いばかりを映していたハズの瞳が。 その瞬間、物欲しそうに揺れてたのを… 俺はちゃんと知っていたからだ。

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