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side.Akihito 「んっ…ふぁ……」 「保、もっと舌出せ…」 時を刻む秒針の音だけが響く、部屋の中で。 ピチャピチャと唾液の絡む音と、互いの荒い息遣いだけが鮮明に聴覚を支配した。 あれだけ頑なだった保も、今は制服を脱ぎ捨てカッターシャツ一枚のみ。そんな悩ましい姿を晒し、俺の上に跨っている。 シャツのボタンは既に全開にはだけさせ。 ソコから覗くピンク色の乳首や、下から見上げた時の表情なんかは…スゲェ挑発的でヤラシかった。 「キスなんて、毎日シてんだろ…」 「…ぁ……って…」 そう。キスだけならほぼ毎日、数え切れないほどシてやってんだ。 なのに保から施されるソレは、いつまで経っても初心者そのもの。軽くちゅっと触れてくるだけの幼稚なもんだから… 俺が促して、やっと口内へと舌を忍ばせてはきたが…。 やっぱりままごとレベルの拙い動きで。 まぁ…お世辞にも上手いと言える代物じゃ無かったけど。コレはコレで、悪い気はしなかった。 「ん…ぅ……」 熱がある事を理由に俺がマグロに徹し、全てを保に委ねる。 …が、今まで俺にされるがままでしかなかった保は、どうしていいかも判らずオロオロするばかりで。 手探りなキスも、ただただ微笑ましいだけ。 首に降り立った唇も、ほんのり擽ったいくらいで… 吸い付く力は心許なく、虫さされにも遠く及びやしねぇ。 性的快感で言えば全然足りねぇけど。 保なりに俺を気持ちヨくさせようと、必死んなってんのが解ってたから。 暫くは俺も大人しく、保に任せてやったんだが… そろそろ、次が欲しいよな。 「…んあッ……!?」 保がちゅっちゅっと奮闘してる隙に、丸出しになってる下半身へと手を伸ばす。 突然の事に吃驚した保は、一瞬行為を中断してしまったが──── 「いーから、お前は続きしてろ。」 「う、んうっ…」 俺の命令に従い、仕方なくまた首筋に顔を埋めた保。それを見送った俺は、手の動きを再開した。 「う…ふ…あっ、あっ!」 スウェットをずらし、露わになった俺のムスコの上に、保のソレが丁度重なる位置にコイツは乗っかっていて。 直で触れ合うふたつのペニスは、まだ一度も触れちゃいねぇのに随分前から勃起して…物欲しそうに、蜜を垂れ流している。 「スッゲェな…」 「…やっ……ぁ…」 保の鈴口から溢れてる先走りを指で拭い、ソイツを後ろの蕾へと塗り付ける。 襞を掻き分けるよう指の腹で慣らしていくと、 ソコはヒクリと収縮して。 羞恥に震える保は、鳴きながら大きく身体をしならせた。

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