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side.Akihito 「ホントに…あつい、ねっ…」 触れ合う肌も、中に繋げたモノも全部。 俺の熱が、コイツにも移ってんじゃねぇかってくらい、そこまで温度差を感じなかったが…。 ソレがいつも以上に、熱い事だけは確かだった。 「こんな、コトしてっ…へーき、なの…?」 ふやけた瞳を擡げ、心配そうに問う保に。 俺はヤラシイ笑みを浮かべ答える。 「いまさら俺が、止められると思うか…?」 我ながらスゲェ悪い顔してるんだろうけど。 それを言ったらコイツだって… 「…思わない、よ……」 よっぽどタチが悪いんだよなぁ。 んな色っぽい目でこっち見やがって。 つうか無自覚な分、俺よかヤバくねぇか? 「だろ…?それに…お前が気持ちヨくしてくれるって、言ったんだからな?」 俺が大人しく寝てるだけだとか、性に合わねぇけどよ。珍しくも保から、ご奉仕してくれんのかって考えたら…悪い気はしない。 …寧ろこんなオイシイ状況なら、大歓迎だと思う。 「ん、頑張る。だから上原君は、絶対に動いちゃダメ…だからね?」 言うや否や、ゆるりと上体を起こしていく保。 そうしてどちらとなく手を伸ばし、両の指を絡めて…俺が支えるようぎゅっと繋ぎ留めたなら。 「うごく、ねっ…」 一度目を伏せ、深く息を吐き出した保は。 ギシリとベッドを軋ませながら、自身の腰を揺さぶり始めた。 「あっ、んん…!はあっ…ぁ…」 自ら主導で動く事なんて、まず無いから。 保の動きは、かなりぎこちない気もすっけども。 保がゆらゆらと腰を振り出した途端、ソコから少しずつ、心地良い快感が生まれる。 「スゲェ眺めだな…」 ベッドに背を預け、保に全てを託した俺は。 これ見よがしにその行為を傍観する。 下から仰ぐ保は、かなり扇状的な姿で。 娼婦の如く腰を振る様は、なんとも妖しい光を放ち乱れてる。 そんな艶めかしい保の様を、俺は舌なめずりしながら。余すことなくじっくりと堪能していた。 埋め込んだナニも、程よく締まった保の尻ん中で扱かれ、イイ具合だし。ホント保とはこっちの相性からして、最高なんだよなぁ…。

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