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side.Akihito 「命令しろよ、保…お前だって気持ち良くなりてぇだろ?」 俺にどうされたいのか、はっきりとその口で。 台詞の内容とは裏腹に、なんとも矛盾な口調で以て言い放つ、と… 「ッ…お、お願、い……」 もっと激しく、僕をイかせて… 理性を捨て、漸く求めてきた保に。 俺はふわりと微笑んで、滾る熱を解き放った。 「アッ…あアァ!!」 保の律動とは比較にならねぇくらい、 ガツガツと下から自身の雄を突き立てる。 上に跨る保は、好いように揺さぶられて。 だらしなく開けた口から悩ましい奇声を発し… その瞳に確かな恍惚の色を、宿らせていった。 「は…堪んねぇだろ、保…」 「やッ…壊れちゃうか、らっ…」 言葉通り、見る間に壊れていく保は。 羞恥に駆られる余裕すら無く。 ただ俺が与える快感に酔いしれ、喘ぐ。 その豹変する様に促されて。 俺の雄は止まる事なく、保の内側を犯し続けた。 「だっ…め…っ…も、やめてぇ…」 「無理だっての…お前だって感じまくってるクセに。ヨ過ぎて前も後ろも、グチャグチャじゃねぇか…」 揺れる保の勃起したモノは、まるで射精したんじゃねぇかってくらい、涎を垂らしている。 俺を取り込んでる腹ん中もそう。 離さないとばかりに熱くトロけた肉壁で、俺の雄をキツく締め付けてきやがるし。 前同様、しっかりとふやけたソコは俺の先走りと粘液でブクブクと泡立ち…。結合部分からなんとも卑猥な音を、生み出していった。 「ホラ、保もちゃんと動けよ…」 「んぅ…あっ、あっ…!」 下から煽るよう突きまくれば、保はガキみてぇに泣きじゃくる。 んな反応すりゃ俺が余計燃えるんだって、 いい加減身体で覚えただろうに… こうして何度となく身体を重ねても、 保は変わらず俺を楽しませてくれっから。 飽きるどころか俺はコイツに。どんどんハマってっちまうんだ。 「はッ…しょうがねぇ、な…」 俺の上でヤられっ放しの保を支えながら、腹筋だけで起き上がる。 そのまま反動を使い、保の方へと雪崩れ込んで。 俺は互いの位置を逆転させた。

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