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side.Akihito 「わわっ!上原く…」 下から拝む保の、積極的な様もスゲェそそるんだけど。こうして見下ろす時の、優越感っつうか… 無防備で期待するようなコイツの眼差しも、 「俺が、欲しいんだろ…保?」 「…ッ……ぁ…」 ホント、クセになるよ。 「ひッぁ!…あア…ッ…」 保の腰を浮かせ、埋めた雄を一気に最奥までぶち込む。 いきなり激しさを増したピストンに、保は声にならない悲鳴を上げたが…。俺は手加減無し、休む間も与えず。ガンガン攻めたてた。 保の表情に苦痛の色は無い。 俺によって調教されたコイツの身体にはもう、 快感の二文字しか頭にねぇんだ。 「いッ…あっあっ…そん、な…したらっ…!」 熱が上がるからと、泣きながら訴える保だったが…。 コイツは既に快楽の虜、建て前を口にしながらも身体は悦んで俺を受け入れている。 「なら、お前はガマン出来んのかよ…」 こんなヤラシイ姿晒して、俺の心を乱しやがって… 「俺は…────止めらんねぇなぁ…」 「ひッ…うぅ…」 俺をここまで狂わせ、虜にさせんのは… お前だけ、なんだからよ。 「アッ…んん…あっ、あッ…!!」 有り得ない箇所を、有り得ないモノで。激しく犯される保。 持ち上げられた下半身に揺れるコイツのモノからは止めどなく先走りが溢れ出し。挿入の反動で飛沫して、自分の腹なんかを厭らしく濡らしていく。 抵抗も失せた保も、見る間に相好を崩していき。 位置を逆転して間も置かず、コイツの理性は跡形もなく消し飛んでいった。 「はッ…ク、ソッ……」 しかし思うほど呼吸が続かねぇ… もっとイケると、思ってたんだが…。 熱の所為か、それとも挑発的な保の色香にやられちまったからなのか…。 くらりとする思考と、いつにも増して熱い結合部の締め付けに追いやられた俺は。余裕無く、腰の動きを早める。 「あッ、ひ…や、あァ…!!」 「はッ、はあッ…たも、つ…保ッ!」 ヤベェ…マジこのままずっと繋がっていたいとか思っちまう。 なのに蝕まれた身体は、いつもより敏感なのか。 早くも限界を訴えてきやがるから。 「あ、ンンッ…も、溶けちゃいそっ…」 コイツも熱が感染しちまったのか。 口走る台詞と甘い鳴き声で、俺を駆り立てる。 急かされた俺は、目前に迫る高みに向けて。 注挿するスピードを更に上げていった。

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