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side.Akihito 「も、イきそうかっ…保…」 「ンッ…イ、くっ…イク、よっ…」 汗が(ほとばし)り、濡れた肌に蒸気が昇る。 開きっ放しの口からは互いの荒々しい吐息と、プラス保から漏れる艶やかな悲鳴。 異様に暑苦しい部屋ん中、病に臥した事も忘れ。 愛しい者との営みに…ただひたすら、没頭する。 身を賭して従えば、答えなんてひとつ。 今にもぶっ飛んじまいそうな意識を、必死に擡げながら一心不乱に。 保の中、煮えたぎる凶器で以て… 強く激しく犯しまくった。 「…くッ…たも、つッ……」 「んあっ…あ、あき…ひと…く…!」 保の名を口ずさめば、返事みたく俺の名を口にする保。 こうしてタガを外した時だけに紡がれるソレは、 ヤラシイ音色で俺を魅了し。 擽られた欲望は急激に高まり─────爆発する。 「チッ…中に出すぞ、保…ッ…」 「んンッ……あアッ────…!!」 耐えきれず予告して、全力で壁を抉る。 肉と肉とがぶつかり合い、窄まる保の体内でギチギチと扱かれたなら… 俺は保の限界を待たずして、盛大に欲を解き放ち。弾けた鈴口から沸騰する子種を、惜しげもなく中出ししてやった。 途端に跳ね上がる保の身体。 「ひゃ、あッ…ツ…あぁッ…!!」 同時に火傷したみてぇに悲鳴を上げた保は。 俺の性器からビュクビュクと精液が注がれる度、身を逸らし喘ぎ声を発する。 そのうちガクンと下半身が震えだし、ひときわ甲高い産声を上げた後に。保の性器からも同様に、大量の白濁が吐き出された。 「はぁ、はッ…」 力尽き、保の上へと情けなくも崩れ落ちると。 肩で息をする俺の背に、保は余韻で震える両腕を伸ばしてきて。あやすよう、優しく擦ってくれる。 頬に擦り寄れば、ふわりと癖っ毛に触れ…。 満たされた感覚から、次第に全ての機能がぼやけ始めた。 「上原く…?」 保が呼んでんのに、俺は返事することすら叶わず… 「ちょ、上原君てばっ…」 保の上に覆い被さり、情事の欲に塗れたまま。 俺の意識は完全にぷっつりと…そこで途切れてしまった。

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