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エール1-8

「一年生だな?いやつーかお前は一年だよ!」 「は、はい!」  急に捲し立てられるように言われて、密紀は圧倒される。 「部活はやってないな?いやまだやってないよお前は!」 「は…」  密紀が返事をするのも待たず、千秋は密紀の腕を取って団議室の中に引っ張った。 「水野団長、新入団員ゲット!」  はい?  目に見えて疑問符が浮かぶ密紀をよそに、千秋は今度は優しく密紀の肩に手を置くと、自分の前に立たせた。 「うわ…!」  またしても密紀の思考が停止した。いや、心臓すら止まりそうになった。  自分の目の前に聖院学園応援団が勢揃いしている!そしてその団員全員の目が自分に集まっている!

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