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エール2-7
その時、グランドに朝練のサッカー部員が数名走り出てきた。
密紀がハッとして身体を離す。千秋も同じようにビクッとして手を引っ込めた。
二人とも顔が赤い。
「そろそろ戻るか」
「は、はい!」
立ち上がった千秋に続いて、よろけながらも密紀も立ち上がる。
何だったんだろう、今の空気。と言うよりも…。
好き、なんて、俺が千秋先輩を好きなんておこがましい!これは憧れの、憧れの意味の好き!
密紀は自分にそう言い聞かせて、だけどとても愛しく思える千秋の背中に付いて聖堂に戻って行った。
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