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エール5-16
同じ想いが、この胸に在る。
「俺も…」
密紀は千秋のシャツの背中をギュッと握った。
「俺も、好きです」
「うん」
少しだけ身体を離す。自分を見る千秋の目がとても愛しそうに輝いていて、密紀は一瞬見惚れた。
そして…。
もう一度唇が重なった。今度はちゃんと、好きだという思いを伝えるように長く、熱く。少し離れてはまた重なって、何度も角度を変えては塞いで。
大丈夫。
密紀は何があっても頑張れる、そう思って千秋の唇に応えた。
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