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橘×雪哉 2日目 2

チクリと走った痛みに小さく眉を寄せる。 「ん……痕付けちゃ、だめだって……っ」 そう言っても、橘は聞く耳を持たない。 橘が顔を上げると、そこにはくっきりと赤い鬱血痕が刻まれていた。 「はは、くっきり……お前の肌白いから目立つな」 橘は満足そうに笑うと、再び唇を首筋に這わせた。 鎖骨をなぞるようにして下りていく唇が、ゆっくりと胸元に到達する。焦らすように乳輪の周りを円を描くようにして辿る唇に、もどかしさに身体が震えた。 やがて辿り着いた先端にフウッと熱い吐息を吹きかけられ、つい、あられもない声を上げそうになり、慌てて手の甲で口元を押さえる。 「こーら、手ぇ退けろって」 「や、いやです……」 言った側から手の甲に口付けられ、指先をぱくんと口に含まれた。 「んっ……」 人差し指と中指の付け根から指先までねっとりと舐められ、指先にちゅうっと吸われる。 指の股にまで入り込んでくる熱い舌の感覚に、ゾクゾクと快感が駆けあがって、身体の奥がじんわりと熱くなるのを感じた。 「はっ……んっ、んっあっ」 指の一本一本に丁寧に舌が絡みついて、指先を口に含まれたままじゅぷっと水音を立てて出し入れされる。 まるで性器に見立てられているようなその動きに、羞恥心が煽られる。 「っ、ん……やぁ……ッ」 指先への愛撫だけで達してしまいそうな程の快楽に襲われて思わず腰を引くが、橘の腕が逃がさないと言うかのようにガッチリと身体を捕まえていて逃げ場がない。 恥かしくて慌てて肩口に額を擦り付けて顔を隠した。 「たく、じゃあ今日はもうやめとくか?」 「えっ、もう……?」 もう終わり? 本当に?  こんな状態で? 「なんだよ、まだキスしたりないって?」 「っ、ち、違っ……。そ、そんなんじゃありませんっ」 ふいっと顔を逸らせば、それを待っていたかのようにちゅっ、と耳元にキスを落としながら甘く囁かれ、耳の穴に舌先が侵入してくる。

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