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橘×雪哉 2日目 3
「んっ、あ……っ」
「嘘つきにはお仕置きだな」
「ひぁっ……んっ、んんっ」
ぬるりと舌が這い回る感覚にビクビクと身体が跳ね上がる。腰が浮き、強請るように自然と橘の太腿に下半身を押し付けてしまう。
「ッ、エロ……すげぇ押し付けてくるじゃん」
「ち、ちがっ」
違うと言いつつも無意識に押し付けてしまう自分に嫌気が差すが止められない。
早く続きをして欲しくて堪らず、つい強請ってしまいそうになり慌てて唇を噛んで堪えた。
すると何か思う事があったのか突然身体を持ち上げられソファに押し倒されてしまい、覆い被さってきた橘がTシャツを捲くり上げてきた。
露になった上半身が外気に曝されてヒヤリとする。
「…………っ」
「あ、あの……っせんぱ……いや、千澄さん?」
舐めるような視線を向けられて、何とも言えない居心地の悪さを感じる。早く触れて欲しいのに触れて貰えないもどかしさで恐る恐る声を掛けると、いきなり橘がふいっと視線を逸らした。
「寝るぞ」
「え……っ」
「今日はもう、終わりな?」
名残惜しそうに身体を離し、ふぅ、と息を吐きながら橘はさっさとキッチンへと向かってしまう。
たった今、自分を押し倒したのは一体なんだったんだ。
もしかして、橘もギリギリの理性で堪えたのだろうか? 意地を張って何事もなかったのように装っているだけだったりして?
「ほら、雪哉。コーヒー飲むだろ」
「は、はい……」
真意はわからないまま橘は雪哉に背を向け、普段通りの様子でマグカップにインスタントの粉を入れお湯を注ぐ。
正直言って物足りないし、今そんな気分じゃない。身体が疼いて仕方がなかった。
それでも橘が決めた事だから、自分が先に音を上げるのはどうしても嫌で、雪哉は黙ってソファに横たわり悶々としていた。
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