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橘×雪哉 3夜目
三日目。昨日と同じソファーの上で、雪哉は再び膝の上に乗せられる形で抱き締められていた。
「ん……ん……」
今日はより深いキスもOKだと言われ、唇を重ね合わせる。舌を差し出すと、すぐに橘のそれが絡め取られて、互いの唾液を交換し合う。
「はぁ……っ、ん、んっ」
橘の右手が身体をまさぐり始め、脇腹や臍を撫で回される。それさえも気持ち良くて、雪哉は夢中で橘の唇を貪った。
「んっ、ん……っ」
「っ……は、雪哉……」
橘の唇が離れ、つうっと糸を引いた銀糸が切れる。橘はそのまま唇を滑らせると、何度も何度もキスを繰り返しながら、徐々に下腹部の方へ下がっていった。
「やっ……あっ」
「ちゃんと約束守ってるか?」
「あ、当たり前じゃないですか……っ」
「ははっ、だろうな。ココ、触ってもないのに染みが出来てんぞ」
「~っ」
下着の上からそこに息を吹きかけられ、腿の付け根を撫でられて、じわっとまた新しい蜜液が溢れ出る。
「すっげぇな……どんどん濡れてきてる」
「う、うるさいですよ……っ」
「可愛いな、雪哉」
「っ……!」
橘はくすっと笑うと、雪哉の耳元に口を寄せて、直接脳に響くように低く甘い声で名前を呼んだ。
「雪哉」
「んっ……あっ」
耳が弱いのを知っていて、わざと耳の中に舌を差し込んでくる。ぴちゃ、という卑猥な音がダイレクトに鼓膜を震わせて、ゾクゾクとした快感に襲われる。
「雪哉……」
「あっ……んっ、んっ」
耳元で名前を呼ばれる度に、びくっ、と身体が反応してしまう。
「ほんっと感じやすいんだな……」
「やぁ……っ、そ、そこで喋らないでってば……っ」
耳元に吹き込まれる吐息がくすぐったくて身を捩れば、逃げるなと言わんばかりに腰を強く掴まれた。
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