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きっかけ 4 透SIDE

※透SIDE 全く、恥ずかしいヤツ。 和樹が風呂に言っている間、透は一人ベッドに突っ伏して枕に顔を埋めていた。 さっきのやり取りを思いだしては悶えて足をバタつかせる。 アイツが妙な事を言ったせいで、変な想像をしてしまう。何となく、スマホを取り出して検索を掛け、気になったページを開いてみた。 「なっ!?」 そこに表示された写真や動画に驚いて思わず慌てて画面を閉じた。 「こ、こんな事まで……」 ごくりと生唾を飲み込んで、薄目を開けながらもう一度ゆっくりと指先を画面に伸ばす。そして、意を決してタップすると、再びあの卑猥なページが表示された。 「……な、なるほどな」 確かに、これはすごい。普段のセックスとは比べ物にならない程の快感が得られるらしい。 「……」 暫く考え込んだ後、意を決したように大きく息を吸って、スワイプしようとしたその時。 「何見てんの? マッスー」 「!!」 突然背後から降ってきた声に驚いてうっかり動画の再生ボタンに指が触れた。 途端に部屋中に響きわたる女性の喘ぎ声。しかも、結構な大音量で。 「……へぇ? ナニ、してんの……?」 「っ! ち、ちがっ!! 俺は別にそんなつもりじゃっ」 慌てて動画を消すも既に遅し。振り返ると、そこには暗い笑顔を貼り付かせた和樹が立っていた。 正直言って目が笑っていない。 「違うって、なに? 女の子のAV見て興奮しちゃったの?」 「や、だから……見るつもりなんて……」 「俺がいるのに?」 ギシリとベッドが軋む音がして、透の上に和樹が覆いかぶさって来る。 反射的に逃げようと身体を引くが腰を引き寄せられてしまい身動きが取れなくなってしまった。

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