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和樹×透 2-8
こんなんじゃまるで変態じゃ無いかと思うものの
和樹の匂いを嗅ぐだけで下腹部がきゅんきゅんと疼いて堪らない。
気付けばベッドの縁に腰掛け、ズボンの中に手を入れて下着越しに自分のモノに触れてしまっていた。
「はぁっ、ん……っ」
自分で触るのとは違う、和樹の手の動きを思い出しながら擦るとすぐにそこは勃ち上がって先走りを滲ませた。
くちゅっ、と水音が響いて、いけないと思うのに手が止まらなかった。
「んっ、んぅ……ぁっ、は、かず、……っ」
先端をぐりぐりと弄れば、甘い痺れが全身に広がって行く。
和樹に触れられたい。いつもみたいに愛して欲しい。そんな欲望が湧いてきて、身体の奥底が切なく疼く。
しかし、こんな事をしてるのがもしバレたらと想像してゾクッとして、慌てて頭を振る。
「っ、や、だめ……だ……っ」
だが、一度昂ぶってしまった身体はそう簡単に静まってはくれず、和樹の香りに煽られて益々興奮が抑えられなくなってくる。
「あ、う……っ、は、は……ぁっ、……っ」
理性とは裏腹に本能が刺激を求めて、気がつけば夢中で和樹のジャージに顔を埋めて自慰をしていた。
「はっ、あ……っ、くそっ」
イきたいのにあと少しの刺激が足りず、達することが出来ないもどかしさに腰が揺れる。
「――っ」
ジャージを握り染めたまま寝転がり、唾液で濡らした指を恐る恐る後ろに伸ばしヒクついて仕方がないソコに這わせると、ゆっくりと埋め込んだ。
「あ、は……ッ、ん……っ」
一本入れただけでも圧迫感で苦しいのに、それでも早く欲しいとばかりに貪欲に指を締め付ける。
「んっ、ふ……っ、はぁ……っ」
二本、三本と増やせばナカがきゅうっと締まる。
和樹の指使いを真似て抜き差しを繰り返し、一番感じる場所を探っていく。
「ふっ、ふ……っ、はっ、……ぅ、んん ッ」
前立腺を掠める度にビクビクと身体が跳ね上がり、口の端から唾液が零れる。
でも指じゃ物足りない、もっと奥が熱い。もっと太いもので貫かれたい。――和樹のが、欲しい。
「――っ、は……かず……っ」
「なに、してんの? マッスー……」
「――ッ!!」
突然背後から声を掛けられ、心臓が止まるかと思った。
驚きで固まっていると、ギシッ、とベッドが軋み、和樹が覆い被さって来た。
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