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和樹×透 3-5
「は、はぁ……っ、んっ、和……っ」
「ん? どうして欲しい?」
「んっ、も……っ」
「ちゃんと言ってくんないとわかんないよ?」
「っ、く、そ……っ」
意地悪く笑う和樹を睨むが、全然効いてはいなかった。それどころか逆に興奮を掻き立てたらしく、和樹はぺロッと舌なめずりした。
「そんなに欲しいなら自分で脱ぎなよ」
「っ……」
「なにして欲しい?」
舐めるような視線が絡みつき、先を期待してしまっている身体の奥がジンと疼く。こんな浅ましい身体をみられるのは恥ずかしくて目を背けたかったけど和樹はそれを許してくれそうにもない。
「ほら、どうすんの?」
「は、ぅ……っ」
和樹は答えを急かすように、また先端にぐりっと爪を立てた。
布越しの鈍い感覚に、思わず泣きそうな声が出る。
もどかしさに狂ってしまいそうで、ゆっくりと起き上がると震える手でズボンと下着に手を掛けた。
恥ずかしい部分を剥き出しにさせられている状況に、羞恥で顔が熱くなる。だがそれ以上に身体の火照りが酷くて、早く楽になりたかった。
「電気、消せよ」
「え? なんで?嫌だけど」
「く、なんでって……恥ずかしいんだよ!」
「恥ずかしがるマッスーを眺めるのがいいんじゃんか」
悪びれもせず言い放つ和樹に苛立ちを覚えるが、この状況では何を言っても無駄だと悟って早々に諦めた。
結局我慢できなくなった自分の方が負けなのだ。
「ほら、脱いだぞ。だから……早く……」
「はは、エッロ……、ねぇ後ろに手を突いて股を大きく開いて見せてよ」
「は? はぁっ!? おまっ! 調子に乗んな!バカッ」
なんでそんな恥ずかしい格好をしなければならないのか。抗議の声を上げるが和樹は取り合わず、透の膝に手を掛けて強引に開かせた。
無理矢理足を広げられ、大きく股間を晒される。
先端からは透明な蜜が滲んでおり、てらてらと光っていた。
「やば、すっげぇやらしい眺め。もうイッちゃいそうじゃん」
「っ、ぅ……」
「あーあ、もうグチョグチョに濡らしちゃって。やっぱ期待してたんでしょ?」
「っ、ちが……っ」
否定の言葉は意味を成さない。和樹は愉しげに目を細めて、指先で先端に触れた。
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