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和樹×透 3-10
「ぁ……ぁ……んっ」
「は……っ、すっげ……まだ出てる……」
和樹はそう呟いて、最後迄絞り出すように何度か腰を揺すってから漸く脱力した。
ずしりと重い和樹の身体を抱きしめながら荒くなった呼吸を落ち着けていると、不意に身体をひっくり返された。
「はっ、へっ? ぇ、和樹……?」
「次はバックでしたい」
「ぇ……? っち、ちょ! 待てって、俺今、イったばっかで力入んないって」
「知ってる」
「っ、おいっ」
和樹は透の言葉を無視して腰を高く持ち上げてきた。その体勢に、まさかと思った時には既に遅く、一気に後ろから貫かれた。
「あーやべ、止まんないや」
「ぁあっ、やっ、深っ……んんっ」
「っ、すっげ……っ絡みついて来るし、気持ちよすぎてやばい……っ」
一度精を吐いたにも関わらず硬度を保ったままの剛直で内壁を押し上げられる。
「ははっ、マッスーのケツまんこすっげぇエロい。こんなにぐっちゃぐちゃにしてさ」
和樹はそう言って笑うと、透の尻を軽く叩いた。途端に、ゾクリとした感覚が背筋を駆け上がる。
「ひ……ぁっ、叩く、なって……っぁっ」
「なんで? 好きな癖に」
「違……っ、ぁ、ああ……っ」
否定しようとしたけれど、直ぐに激しいピストンが始まり結局言葉にならない喘ぎだけが漏れ出てしまう。
「はっ、可愛い声」
「やっ、やめ……っ、は……ぅ」
「もっと聞かせてよ。ほら、ここ好きでしょ?」
「ぁああっ! や、そこ、やだって……っ」
和樹はそう言うと、前立腺を擦り上げてきた。その度にビリリと電流が走る様な快感が脳天を貫く。
「ははっ、すっげ。ギュウゥッて締め付けてくる」
「やっ、言うなっばかっあぁっ」
恥ずかしくて仕方がない事を平気で言う和樹に抗議したが、彼は意地の悪い笑みを浮かべたまま胸元に手を這わせ、更に激しく責め立ててきた。
「ぁ、ぁあっ! はげし……っ、んんっ、も、許して……無理、ぁあ! くるし、むりっ」
「ははっ、無理じゃなくて、気持ち良いくせに」
「ちがっ、ぁっ、んんっ、ぁっ、ぁあっ」
何度も首を振りながらも、身体は正直だ。
背後から激しく攻め立てられ、乳首を摘ままれると自然と腰を揺らしてしまう。
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