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アキラ×拓海 アキラ視点2

「ふは、あるのかよ」 「……五月蠅いなっ、俺の事はどうでもいいだろうが!」 「へぇ、どんな風に誘うんだ?」 「だからっ、そんなこと教えるわけないだろうがっ」 ニヤリと笑うアキラに、透の顔がみるみると赤く染まっていく。そして勢いよく立ち上がると、逃げる様に給湯室から出て行った。 「アイツでもあんな顔するんだな。やべ、ウケる」 「あれ? アキラセンセー何してるんっすか。そんなとこで一人でニヤニヤして」 アキラが一人笑いを堪えていると、そこにひょっこりと和樹が顔を出した。 「さっきマッスーが真っ赤な顔して出て行ったけど……まさか浮「アホか。同じ職場にパートナーがいるのにするわけ無いだろうが! それに、俺はハル一筋だからな!」 やや食い気味に返せば、和樹はキョトンとした後、それもそっか。と妙に納得したような顔をして苦笑した。 「まぁ、そう言うと思ってたけど。あんまマッスー虐めないで下さいよ。あの可愛い顔知ってるのは俺だけの特権だったのに」 アキラは少し拗ねた様子の和樹に思わず吹き出しそうになり慌てて口を押えた。 「悪い悪い。アイツいい反応してくれるからつい、な」 「で? マッスーに何言って怒らせたんっすか?」 「ん?それはだな――」 「~~~…お前ら、サボってないでちゃんと仕事しろ!」 アキラが楽しげに先程の会話の内容を語ろうとした時、廊下の向こう側から鬼の形相をした透が現れて、二人揃って肩を跳ねさせた。

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