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アキラ×拓海 1-3

「いやぁ、実はさ今日和樹に勧められてさぁ、どうかなぁ? って思ってた所だったんだよ」 「ど、どう……ってなにを」 「なにって、ポリネシアンセック「わーっ、露骨に言うなよ! なんかすっげぇ恥ずかしいっ!!」」 「あははっ、初心かよ。普段もっとエッチな事してるのに? いい反応」 ケラケラと笑いながらアキラは拓海に覆いかぶさり、ソファに押し倒すと耳元に唇を寄せた。 「俺達もやってみるか?」 「は、はあ!?」 「気になるんだろう?」 「お、お、オレはっ! 別に……ッ」 真っ赤になったままブンブンと首を横に振ると、クツクツと笑う気配がする。 「気になるって顔に書いてあるぞ」 「か、書いてあるわけないじゃん!」 耳にかかる吐息がくすぐったくて身を捩じり、アキラの下から抜け出そうとした。だが、息がかかりそうなほど距離を縮めて来たので拓海は慌てて顔を背けた。 「オレがしたいんじゃなくて、アキラがやってみたいだけだろ?」 「あぁ、そうだな。じゃぁそう言う事でいいや。すげぇ興味あるから付き合ってくれよハル」 アキラは拓海の顎を掴んで正面を向かせようとする。拓海のせいにしたがるから嫌味を言ったのに、反撃を食らって言葉に詰まった。 「……っ」 「だめか?」 耳元で囁かれ、低音が腰に来る。半ば条件反射のように身体の芯が熱くなり、思わずごくりと喉を鳴らしてしまった。 ダメだと否定しなければならないのに拓海は思わず黙り込んでしまう。それどころかアキラの声で鼓膜が震える度に、ぞくぞくと背中に快感に似た感覚が走り抜けた。 アキラは狡い。拓海がその低い声に弱い事を熟知していてわざとやって居るのだから。 そして、それを分かっていてワザと甘える様に強請ってくるのだから性質が悪い。 「アキラがどうしてもって、言うなら……。付き合ってやってもいいけど……。別に俺がやりたいわけじゃないから! そこは勘違いすんなよ!」 「はいはい。じゃ、決まりだな」 拓海はアキラをキッと睨みつけ、悔し紛れに悪態をつくが、アキラは楽しげな笑みを浮かべるとチュッと音を立ててキスをした。

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