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アキラ×拓海 1-4
「……っ、あ、のさ……アキラ……。ちょっと、恥ずかしいんだけど」
二人掛けのソファに座ったまま、ジッと見つめられて拓海は沈黙に耐え切れずに視線を逸らしながらぼそりと文句を零した。
そう言う雰囲気だったから、そのまま押し倒されるのかと思っていたのに、服を脱がされただけで一向に手を出してこない。
そればかりか、全身を舐めるように見つめられて、なんとも落ち着かない気分になってしまう。
「偶にはこう言うのもいいだろう? それにほら、昨夜は無理させたし……」
「よ、よくない! なんで裸になる必要があるんだよっ」
クッションで隠したかったけど、それも許して貰えず、アキラの膝の上に向き合うような形で乗せられている。腰を支えられてしまえば逃げようがないのだ。せめてもの抵抗でクッションを抱えたかったのに、それもさっきアキラによって奪われてしまって今は何も隠す物が手元にはない。
いつもとは違う状況のせいか妙に落ち着かずもじもじしてしまう。すると、それが面白かったのか不意に尻に触れられた。
「ひゃっ! ち、ちょぉっ! いきなり触るなってっ!」
ううーっと唸ると、可笑しかったのかアキラがクツクツと低い声で笑う。
「相変わらず、どこもかしこも敏感だな。尻撫でられて感じたのか?」
「は、はぁ!? 違うし! ばっかじゃねぇの!? いきなりでちょっとビックリしただけだ」
アキラはそうか。と言って今度は拓海の胸をするりと撫でて、指先で軽く突起を摘まんできた。
「ちょ、っあ」
くにゅっと乳首を押しつぶされながら羽のようなタッチで擦られればつい、拓海の口から甘い喘ぎ声が漏れてしまう。
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