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アキラ×拓海 2日目

翌日。テレビを見ながらくつろいでいるといきなり背後から抱きしめられた。 「な、なんだよ……っ」 拓海の身体に巻きつく様に伸ばされた両腕に視線を落とす。そして次に自分の背中にピッタリとくっついているアキラの顔を伺った。 「んー、充電?」 「は? なんの?」 拓海が問いかけると、返事の代わりに更にギュッと強く身体を抱きしめられる。 「いたいよバカッ。 力加減しろってば」 呆れた口調で注意するが、アキラは聞く耳持たずにスリスリと拓海に身体を寄せてきた。 アキラの髪が頬にかかりこそばゆい。ふわっと香るシャンプーの匂いが鼻腔を満たしていく。 こんなに甘えて来るなんて、珍しい事もあるもんだ。と内心苦笑しながら、アキラの腕に掌を重ねた。 「学校でなにかあったのか?」 「ん? なにもないけど。こうしてたら癒されるから。それだけ」 そう言いながらも拓海の肩口に顎を乗せ、ぐりぐりと頭を擦り付けてくる。大型犬にじゃれ付かれているみたいだと思いつつ、拓海はその柔らかい黒髪を撫で付けた。 「たく、イケメン先生が家じゃこんなに甘えん坊だって知ったら、生徒達ドン引きだろうな」 「別にいいよ。ハル以外に見せるつもり無いし」 「……っまた、そう言う事言う……」 サラリと言われた言葉に気恥ずかしさを覚えて拓海の顔が僅かに赤くなる。だ が、当の本人はそんな事などお構いなしだ。 それどころか調子に乗って、耳に息を吹きかけてくる。拓海はビクッと身体を震わせ小さく息を呑んだ。 「あははっ、相変わらず敏感」 耳元で喋られるのはくすぐったい。耳は弱いのだからやめて欲しいと拓海は思うのだが、アキラは楽しげに笑うばかりで止める気配は無い。 「や……だ。そこ、擽ったいって……んっ」 「ホント、敏感だよな……可愛い」 腰にクる重低音を響かせながら囁かれれば自然と身体が震えてしまう。

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