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アキラ×拓海 3日目

翌日、拓海は悶々としながら、アキラが戻って来るのを待っていた。 何時もならもう戻って来てもいい時間のはずなのに、今日はちっとも帰って来る気配が無い。 「遅い……。遅すぎるだろ」 スマホを弄りながら時計を確認する。時刻は既に20時を回っており、いつもよりかなり遅くなっていた。 (まさかとは思うけど、女でも連れ込んでんじゃないだろうな) 昨日の一件もあり、拓海の中で不安が募っていく。 あの男に限って浮気など有り得ないと自分に言い聞かせるが、一度浮かんできた疑惑は中々消えてくれなくってクッションに顔を埋めて膝を抱えて蹲る。 それからほどなくして戻って来たアキラは明らかに酔っておりそれが更に拓海の心をざわつかせた。 「んー、拓海ただいま」 「ただいま、じゃない! アキラ、お前飲み過ぎだろ」 「ん~、そんな事無いってぇ」 ヘラリと笑って抱きついてくるアキラに拓海は呆れ果てた。 酒臭いし、足取りも覚束ない。それに身体が熱くて重い。これは完全に酔い潰れる寸前だ。 「たく、どんだけ飲んだんだよ。ってか、飲み会ならそう言えって前から言ってんじゃん」 「あれ? 言って無かったっけ?」 「言ってない。クソ、べろべろに酔いやがって……心配したんだぞ。バカ」 ソファに押し倒される形で首筋に鼻を埋めて来るアキラやんわりと押し返しながらも、自分の元に戻って来てくれたことにどこか安堵していることに気付いて、それが妙に腹立たしく思えて、思いっきり額をチョップしてやった。

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