「ん……っ、ふ……ぁ」 「……ん、は……可愛い。もっと声聞きたい」 「や……だめ……、んん……ッ」 耳たぶを食まれながら腰にクる重低音で囁かれると否応なしに身体が震えてしまう。 「だめ、じゃないだろ？」 アルコール臭を漂わせた熱い唇が耳の後ろや首筋を這っていき、その度に身体が跳ねてしまって恥ずかしくて仕方がない。 「っ、ぁ……んっ」 シャツの上から胸元を撫でられて思わず上擦った声が漏れてしまう。怒っているはずなのに、触れられた箇所がじくじく疼いて堪らない。 「乳首もこんなに硬くなって……やらしい」 「ひゃっ、ぁ……っ」 指先で先端を弾かれれば、ジンと痺れるような甘い疼きが広がって、腰が揺れる。 「こっちは触ってもいないのにビンビンに尖らせて、いやらしく誘ってるみたいだな」 「あっ、ぁ……やぁ……っ言うな、あほっ」 服の上から尖った乳首を摘ままれて、グリッと捏ねられると堪らない感覚が襲ってくる。布越しの刺激がもどかしくて拓海は身を捩らせた。 「なに、触って欲しいの？」 「っ、べつに……っ」 「嘘つき。触って欲しくて堪んないって顔してる」 「そんなこと……っ」 「あるだろ？　ここ、凄く物欲しげにヒクついてる」 「ぁ……んっ」 ツンッと爪先ではじかれて、拓海の口から甘ったるい吐息が零れた。 その声に気を良くしたのかシャツの中に頭を突っ込んで、アキラは直に舌を這 わせてくる。 「っ！アキラ、それダメ、だ……っ、アッ、ぁ……ッ」 ヌルついた舌の感触に拓海の肌が粟立つ。アキラの舌が触れるたびに、そこを中心に熱が籠り、舌先が触れるか触れないかの微妙なタッチで突起の周りを円を描くようにぐるりと一周する。それだけで拓海はビクビクと肩を震わせながら切なげな喘ぎを上げた。