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アキラ×拓海 4-4

「ん……っ、んん……っ」 アキラの舌先が上顎をなぞり、歯列を辿って、拓海の舌に絡んで来る。舌の裏をなぞられるとゾクゾクとした快楽が背筋を走り抜け、堪らず腰が浮いた。 どうしよう……凄くしたくて堪らない。ここ数日散々焦らされてきたし、昨日なんか途中で寝落ちされたのだ。正直欲求不満もいいところである。 「アキラ……っ、も……う……オ、オレ……っ」 拓海はアキラの腰に足を絡めて身体を押し付けると、我慢できずにそのまま股間を擦りつけた。ズボン越しにでもわかるくらいに張り詰めたソコと、アキラの熱い昂ぶりが触れ合って電流が走ったかのような快感が駆け巡る。 「ぁ……っ、ン……ッ」 「っ、ハル……、あまり煽るな……っ」 「や……っ、煽ってな……あっ!」 アキラが突然起き上がったかと思ったら、あっという間にスウェットと下着を一気にを剥ぎ取られ、両足を大きく開かされてしまった。 そして、間髪入れずに秘部に熱い舌が這わされて思わず腰を引くが、ガッチリと押さえつけられて逃げられない。 「ひゃっ! ぁ、だめ……そんなとこっ! きたないから……ッ」 慌てて制止するが聞く耳を持たないようで、入口を舐められて、尖らせた舌先で突かれると、その度にビクビクと腰が跳ねる。 「や……っ、だめだって……ぇ……っ」 言葉では嫌がっていても、身体はちっとも嫌がっておらず、むしろ早く欲しくて堪らないとばかりにヒクついていた。アキラは舌先を挿入させると、浅い部分を丹念に解し始めた。 唾液を流し込みながらゆっくりと出し挿れを繰り返し、時折ぐるりと回転させるように動かされて拓海の口からはひっきりなしに甘い声が上がる。 「ぁ……っ、ん……っ、ぁ……ッアキラッ、待って、イく……っイきそ……だからっ」 一番感じるところを集中的に攻め立てられて絶頂感が高まっていくのを感じた拓海は咄嵯にアキラの頭を掴んだが、アキラは動きを止めようとしない。 それどころかますます強く吸い付いてきて、目の前がチカチカする。 もう駄目だ、達してしまう――そう思った瞬間、サイドボードに置いていたスマホのアラームが二人の濃密な空気を切り裂いた。

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