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アキラ×拓海 4日目 夜 3

「っ、あ……っぁあっ!……っ、真面目な話、しようと思ってたのに……ッ」 「なんだ。そうだったのか……。ってっきりエッチな悩みかと思ったのに」 「~~~ッ、お前の頭ん中ほんっとそればっかだな!!」 アキラは拓海の腰を抱き寄せると、自分の股間を押し付けてニヤリと笑った。 「だって、ハルの事しか考えてないからな。ほら、わかる?」 「ぁ……」 布越しでもハッキリとわかるほど張り詰めたソレを感じて思わずごくりと喉がなる。 「今日一日ずっと、ハルに触れたくて堪らなかった……」 「ッ、オレだってそうだよ……」 拓海はアキラの首に腕を回すと、引き寄せて自分からキスをした。 「ずっと、アキラとこうしたくって、堪らなかった。だから、このままじゃ駄目だと思って、他の事で気を紛らわせようとしてたの! そしたら、自分の不甲斐なさに気付いて、色々考えちゃって……」 言いながら、なんだか情けなくなってきて語尾がどんどん小さくなっていく。アキラは思うところがあったのか、ゆっくりと身体を起こしてそっとその場を離れキッチンへと向かっていった。 「ア、アキラ?」 「……コーヒーでも淹れるよ」 突然どうしたのだろうかと、火照った身体を起こしてみれば、アキラは困ったように笑って言った。 「ハルの気持ちも考えずにがっついて悪かったよ。取り敢えず、一旦落ち着こうか」 「……そ、そんなの……」 あのままなし崩しにしてしまってからでも良かったのに、なんてチラッと思ってしまった自分が恥かしい。 気を遣わせてしまった罪悪感と、たったあれだけのふれあいで昂ってしまった身体が恥ずかしいやらで、色々な感情が綯交ぜになり拓海は備え付けのクッションに顔を埋めて身悶えた。 「ふは、なにやってんだよ」 「ちょっと、今すっごい自己嫌悪してんの! ほっといてよっ」 「あーはいはい。落ち着いたら、ちゃんと話してくれよ?」 「……っ」 コトリと、目の前にあるローテーブルにお気に入りのマグカップを置かれ、仄かに甘い匂いが漂って来る。 ちょっと強引な時もあるけれど、基本的に自分の感情より拓海の事を優先してくれる。アキラのこういうさりげない優しさが拓海は好きだった。

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