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アキラ×拓海 4日目 夜 9
夢中で貪り合いながら、どうしてももどかしくて腰が勝手に揺れてしまう。それに気付いたアキラが小さく笑う気配を感じてカッと頬が赤くなった。
けれど、拓海のそんな反応を楽しむかのように微笑みを浮かべたアキラは再び顔を近づけて、わざとらしく拓海の耳元で囁いた。
「ハル。腰……動いてるぞ」
「う、うるさいっ! こ、これは違っ!!」
「何が違うんだよ。ほら、今もキュッて締まった」
指摘されれば余計に意識してしまい、拓海のそこはまるで強請る様にアキラのものを食い締めてしまう。
「っ!言うなってば! ば、ばか……ぁ! なん、でそんなに余裕そうなんだよっ」
結局いつも余裕がなくなるのは自分の方だ。それが何となく悔しくて文句を言えば、アキラは困ったように眉を寄せて笑った。
「そう、見えるのか? 俺ももう結構ギリギリなんだけど」
そう言うなりグイッと両脚を抱え直されて、結合部が丸見えになるほど大きく開かされたかと思うと、ゆっくりと腰を引いてから再び深く突き入れられる。
内壁を擦られる感覚が久しぶりなせいかいつもより敏感に快楽を拾ってしまい、思わず声が漏れそうになるのを慌てて手で押さえたが、アキラはそれを許してはくれなかった。
「ハル、声我慢しなくていいから……」
アキラはそう言って拓海の手を掴んで剥がそうとするが、拓海はイヤイヤと首を振ると、きゅっと下唇を噛んだ。
「……っ、やだ……っ、こえ、出ちゃうから……っ」
「俺は聞きたい」
「うう……っ、でも……」
「でも?」
「はずかしい……」
そう言って真っ赤になって俯いてしまった拓海に、アキラは一瞬目を丸くしてからクスリと笑って、そっと拓海の顔を上げさせると優しくキスをした。
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