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瀬名×理人 1日目

一通り、アキラの猥談を聞きながら一緒に飲み食いした後、家に戻って来た理人は、着の身着のままベッドにばふっと倒れ込んだ。 同棲を始めて直ぐに購入したダブルベッドは二人で寝ても余裕があるサイズで、かなり大きい。 ひやりと冷たいリネンが火照った身体には心地よくて、理人は小さく溜息をつくと目を閉じた。 アルコールのせいで少し頭が重いし、眠気が襲ってくるけれどこのまま眠るわけにもいかない。明日も仕事なのだ。シャワーくらい浴びなければと思うのだが、どうも起き上がる気になれない。 「全く、飲みすぎですよ理人さん」 「うるせぇ。俺はそんなに飲んでねぇぞ」 不意に頭上から聞こえてきた声に、不機嫌そうに返事を返すが、そんな反応などたいして気に留めた風でもなく、ギシリとベッドが重みで沈み込んでくる。 そして背後から伸びて来た手が頬に触れると、ゆっくりと撫でられる感触がした。 その手の温かさに理人の心がふわりと軽くなる。 こうして触れられるのは嫌いではない。むしろ好きだと言ってもいい。 心地よさそうに目を細め、瀬名の好きにさせていると、瀬名が撫でていた手を理人の口元に持っていき、指で唇にそっと触れる。 その意図に気付いた理人が薄く唇を開いて舌を伸ばしその指を咥えた。 「……ッ」 ピクリと一瞬、瀬名は肩を揺らし硬直する。構わず舌を絡めて吸い付き、唾液を纏わせた指をうっすらと目を開けながら丁寧に舐めてやると、瀬名がごくりと息を呑んだのがわかった。 「理人さん。わざとやってるでしょ」 「ん……、さぁ? どうだろうな」 ニヤリと口角を上げて笑い、見せつけるように瀬名の中指と人差し指を二本まとめてねっとりと根元まで口に含んでやる。

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