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瀬名×理人 1-2
歯の上や頬の内側など敏感な部分を擦られ、背筋をぞくりとしたものが駆け抜けた。
そのままじゅぷっと音を立てて吸い付いていれば、不意に口から指を引きぬかれる。
何故止めるんだというように不服そうな顔を浮かべれば、困ったように微笑む瀬名と目が合った。
「あんまり煽るのダメですって。明日は大事な会議があるって言ってたくせに……」
「……不服か? お前は何もシたくない?」
上半身だけ起こして、腕を伸ばし瀬名の股間を撫で上げるようにして触れた。
そこは既に熱を持ち始めていて、理人がふっと笑うと、瀬名が小さく溜息をつく。
「そんなわけ無いでしょう? 俺だって男なんですから……」
ぐいっと引き寄せられてそのまま再びベッドに押し倒される。そして瀬名が覆いかぶさって来た。
そっと彼の首に腕を回して引き寄せ、自分からキスを強請るように口を開く。すると瀬名がそれに応えるように優しく口づけてくれる。
角度を変えながら何度も繰り返される口づけは次第に深くなり、やがて互いに夢中で貪り合うような激しいものへと変わっていく。
「んっ……」
鼻にかかった甘ったるい声が漏れる。もっと欲しいと言わんばかりに理人が瀬名にぎゅっと抱き付くと、それに応えてくれたのか彼の手が自分の服の中に入り込んできた。
胸から脇腹、腰骨とゆっくりなぞる様に滑っていき、理人はぶるっと身を震わせる。
だが――。
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