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瀬名×理人 1-3
「……ほんっと、いやらしいな。でも、今日はコレで終わりにしません?」
「……あ?」
突然の事に理人は眉間に深い溝を作る。まさかここに来てそんな事を言われるとは思ってもみなかった。
「今日のアキラ君の話を聞いて、ちょっとやってみたいなぁって思っちゃったんです」
一瞬、なにを? と思った。だが、直ぐにそれがポリネシアンセックスだという事に気付いて、思わず唖然としてしまう。
「……お前、どんだけだよ……。そもそもお前は大丈夫なのか? その……アレだ……何日も我慢できるのか?」
「俺は平気ですよ?」
事も無げに答える瀬名を見て、本当かよと呆れた声を上げる。
「あーでも、理人さんエッチだからたった5日間だけど、我慢できませんよね?」
馬鹿にしたような物言いに、何だかカチンときた。
「フン。たった5日だろう? その位、平気に決まってるだろ」
ムッとしてそんなの簡単だとばかりにいえば、瀬名がニヤリと笑ってしたり顔で顔を覗き込んできた。
「じゃぁ、早速今日からやってみましょうか?」
「望むところだ!」
ポリネシアンなんて興味は無いし、するつもりもなかったのに売り言葉に買い言葉で、ついムキになって了承してしまった。
まぁいい。どうせ瀬名がすぐに音を上げるに違いない。
しかし、この時の理人は知らなかったのだ。この選択が後に大変な事態を招く事になるなんて……。
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