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瀬名×理人 1-4

「じゃぁ、早速。脱いでください」 「――あ?」 どうせ今日は何もしないのならばと、横になろうとした理人に対して、瀬名がニッコリと満面の笑みを向けて言うものだから、思わず間抜けな声が出てしまった。 「……今、なんつった?」 聞き間違いだろうか? 何かとんでもないことを言われた気がする。 「だから、服を脱いでくださいって言ったんです」 瀬名はしれっと笑顔でとんでもないことを言う。 「なぜ、脱ぐ必要があるんだ」 「なんでって、僕が見たいんですよ」 当然だと言わんばかりの口調で言われて絶句する。何を言っているんだこいつは……と思わず頭を抱えたくなった。 「……てめぇはこの俺にストリップショーの真似事をしろというのか!?」 ギロリと睨みつけて凄んでみても、瀬名は全く動じる様子もない。 「あぁ、それもいいな」 「良い訳あるかっ!!この変態がっ!!」 こんなアホなことがあってたまるか! いくら何でも酷すぎる。 「だって理人さん。自分で言っておいて忘れちゃったんですか?  今日から5日間も出来ないんですよ? 裸を見るくらい良いじゃないですか」 「……いや、でも……」 ほぼシラフの状態で全裸になるほど恥ずかしい事はない。しかも、目の前には恋人がいるのだ。 「ほら理人さん。早くしないと先に進まないから、早くしてください。それとも俺に脱がされたいんですか?」 「―――ッ!」 切れ長の瞳が細められ、意味深な笑みを向けられる。その表情を見た瞬間、理人は言葉を詰まらせた。 嬉々として服を剥ぎ取られる自分の姿が容易に想像出来てしまい、理人は盛大な舌打ちを漏らす。 「……っ、わかった! 脱げば良いんだろうが!」 半ばやけくそ気味にシャツに手を掛け、乱暴にボタンを外して一気に上半身裸になると勢いよく服を脱ぎ捨てた。

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