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瀬名×理人 2-2

「ふ、……んぅ……ぁ……っ」 なるべく音を立てないように抜き差しを繰り返し、快楽を求めて夢中でナカを探る。こんな事をしても余計虚しくなるだけだと頭では理解できるのに、体が言うことを聞かないのだ。 (だめだ……全然足りない) いつの間にか2本に増えていた指を抜き差ししながら、瀬名に視線を向ける。 気持ち良さそうに寝ていて起きる気配はない。それを確認してから理人は瀬名の肩口に顔を埋めると、すぅっと深く呼吸をした。 肺いっぱいに満たされる瀬名の匂いに、どうしようもなく胸が高鳴る。 もどかしくて、どうにかなってしまいそうで唇をきゅっと噛みしめながら瀬名の服を掴む。 すると、瀬名が微かに身動ぎして、ドキッとした。 起こしてしまったかと焦ったが、それはただ寝返りを打っただけだったようで瀬名はまた静かな寝息をたて始める。 自分がこんなにも悶々としていると言うのに、どうしてコイツはこんなに安らかに眠れるんだ。と、理不尽な怒りすら湧き上がって来る。 瀬名が悪いわけではないが、それでも無性に腹立たしい。 「…………っ」 『あーでも、理人さんエッチだからたった5日間だけど、我慢できませんよね?』 ふと、昨日言われた言葉を思い出した。 たった5日どころか2日も我慢出来ないだなんて、プライドの高い理人には言えるはずも無い。 「くそっ……、これじゃぁまるで俺が淫乱みたいじゃないか……」 違う……断じて違う。これは瀬名が変に焦らすからいけないんだ。 理人は盛大に舌打ちすると、瀬名に背を向けて目を閉じた。だが、どうしても悶々としてしまい、その日は中々寝付くことが出来なかった。

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