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瀬名×理人 3日目 夜 8
「はっ、すご……っまた、きつくなった」
「あぁっ、ちょ、おまっ……っ少し、休ませろ」
過ぎた快感に涙が滲む。
膝がガクガクと笑ってもはや立っている事すらままならず、崩れ落ちそうになって慌てて壁にしがみ付く。するとそれを咎めるかのように瀬名は更に動きを速めてきて、いよいよ本格的に足が立たなくなってくる。
膝が折れそうになったその時、瀬名は片手で壁を押さえつけるともう片方の手で理人の体を抱き寄せた。
「っ、やべ……っ大丈夫ですか? 理人さん」
「っ、あ……っ」
体が密着したせいで更に深くまで挿入され、内壁を擦られる感覚に息を詰める。
「そう思うなら、もう少し加減しろ……」
肩口に頭を預けたまま睨みつけて言うと瀬名は申し訳無さそうな顔をしてずるりと引き抜くと、慣れた手つきで抱え上げベッドへと運び込んだ。
「すみません、ちょっとがっつきすぎましたね」
ベッドに寝かされると額に口付けられ、優しく髪をかき上げられて、理人は気恥ずかしさに視線を逸らす。
「べ、別に……嫌とかじゃねぇよ……俺も、我慢できなかったし」
「っ、それ反則です。可愛すぎる」
「はぁ? 今の何処に可愛い要素があるって言うんだ」
思わず声を上げると瀬名は困ったような表情を浮かべて笑った後、再び覆い被さってきて口付けてきた。
ゆっくりと舌を絡ませ合い徐々に激しいものへと変わっていくにつれ体の熱が上がっていき、部屋中が甘い空気で満たされていく。
「ん……っは……瀬名……ッ」
瀬名の首に腕を回せば応えるように抱きしめ返されて、それだけの事だというのに嬉しくなって胸の奥がきゅんと疼いた。
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