「ん、」 何度目かの精を吐き出された陛下のペニスがゆっくりと抜けていく それだけで快感を得た僕の体がびくびく震えた 「実は弾けた。湯浴みをしたらゴートに診てもらえ」 「…ん、はい」 リルの実は子を孕むために必要な物だ 古事記には人々は実を使わなくても子を孕んで産むことができたと記されているが、それによる人口増加によって死んで行った者が多かった そのうち人間は繁殖を減らそうと進化と退化を繰り返し、いつしか子を孕む器官を失った 繁殖ができなくなり、今度は絶滅の危機に面した人間が辿り着いたのがリルの実だった どの様にしてリルの実に出会ったのかは記されていなかったが、現在はリルの実を使った妊娠が当たり前になっている 母胎にリルの実を入れ、精液を注ぐ―― 精で満たされたリルの実が弾けることで母胎に根を生やし、そこで子を育む 赤児は胎の中で育ち、一年後母胎から産まれてくるのだ