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第22話

激しい音と共に扉が空いた 雪崩れ込んでくるのは武装した男の姿 屋敷の騎士が剣を抜き、襲いかかってくる男達と戦い始める 剣と剣がぶつかり合う激しい音が響き、目を覚ましたテオが泣き出した 慌ててテオを包み込む様に抱きしめる 泣き声に反応した男達がこちらに向かってくる 騎士達が止めに入るが人数が多い 一人の男が側までやって来てあっという間に捕まってしまった 僕の首元に剣を当てる男 僕の元に泣き叫び駆け寄ろうとするテオ そんなテオを止め、僕を人質に取られ動けなくなる騎士 お互いが睨み合い機会を探っているのがわかった 「その方に手を出せば命はないぞ」 「殺す気はない」 「…何が目的だ」 「道を開けな」 騎士達は僕の存在が邪魔をしたようで手出しができず、僕はそのまま男に攫われた

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