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第6話
離れ難くてしばらく頭を撫でキスをしてやってから、そっと体を起こしてエリオのベッドに移動させようと抱き上げる
だが、僕より早く陛下がエリオを抱き上げて移動させてしまった
思いがけない陛下の行動に目を瞬かせているうちに手慣れたようにエスコートされ、気が付いたら一緒のベッドで横になっていた
「!へ、いか。私はそちらの寝台で眠ります」
「エリオと違って寝相は悪くない」
「ぼ、僕が悪いかもしれません。それに、窮屈でしょう」
「気にしない」
何を言っても陛下にのらりくらりと交わされ、結局同じベッドで寝ることになった
背中側から抱き込まれ、陛下の手が膨れてきた腹を撫でさする
ひどく優しい手つきに初めは驚いたが次第に強張っていた体から力が抜け、自然と僕の瞼は落ちていった
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