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第45話 岸谷※

同性とセックスしたのは初めてだったが、よくわかった。男同士のセックスはローションが必ず必要だということ。挿入される側も大変だが、挿入する方も大変だということ。 挿入される側は、解してあげないとギチギチと穴が突っ張ってしまい痛そうである。そして挿入する方もそこに入れるのは、同じく痛い。 だけど、ゆっくりじっくり解してあげればそこは柔らかくなり、岸谷の巨根もズブズブと受け入れてくれて、そして何より気持ちいい。挿入されている側である玖月も、うわごとのように何度も「気持ちいい…」と言ってくれている。 一度経験をして要領を得た。ローションはネットで箱買いしようと思う。 玖月は意外と好奇心旺盛であり、大胆だった。乳首をくるくると撫でられても、首筋にしつこくキスをされても嫌がらない。嫌がらないどころか「もっとして」と小声でおねだりをしてくるのを、岸谷は聞き逃さなかった。 「玖月?大丈夫か?」 「うん…大丈夫。なんか…すぐ気持ちよくなっちゃって、びっくりしちゃった…」 くったりとしているが、玖月は「へへへ」と笑っていた。そして岸谷は、中に射精してしまったが、そのまま抜きもせず、玖月の唇にチュッチュッとキスをしている。その後、頬やおでこにもキスを続けていた。 「優佑さん、んんっ、優佑さん…」 「ん?」 チュッチュッと音を立ててキスをすると、玖月は、ふにゃふにゃな顔になり甘えてくる。名前を呼ぶのは甘えているからだと、わかっている。 「優佑さん…好き、好き…」 ググっと玖月の中に入れたままである岸谷のペニスが大きくなった。こんなかわいい顔で、好きなんて言われたら、そりゃぁ…そうなるだろう。 岸谷は、そのまま玖月をコロンと後ろ向きにさせた。 「今度はこうやって…そう、猫ちゃんみたいに四つん這いになれる?うん、そう、そのまま、お尻だけ高く突き出して…」 素直だ。言う通りにしてくれる。少々、罪悪感が漂うくらい、玖月は素直に岸谷に従っている。 玖月を後ろから眺めると、中に入っている剛直がまたグンと大きくなり、ビクンと波を打つ。高く突き出した尻にぶち込んでいるので、なんだか悪いことをしているような気もする。 「ひやっ、んん、優佑さん?また大きくなってる…」 「ちょっとごめんな。このままローション垂らしていい?冷たいかも」 「えっ?えっ?…もう一度?」 「うん…さっきのは練習だったからさ。今度は本番ってとこ?かなぁ…」 何を言ってるんだと言われそうだ。好きな人とのセックスに練習も本番もあるか!と、心の中で自分を叱っているが、岸谷は止まらずローションを玖月の尻の割れ目に垂らしている。 かわいい玖月の尻が、てらてらとローションで濡れていて、いやらしい。後ろから抱きしめて、玖月の乳首をくるくると撫でた。 「玖月、乳首いじられるの好き?」 「んんっ、はっ、あ、、あん」 乳首にもローションを塗りつけ、グニグニと押しつぶしながら玖月の耳元で囁いた。喘いでいるし、お尻をクニクニと動かしているから気持ちいいと思うが、なかなか答えてくれない。 「なぁ…教えてくれよ」 少し余裕が出てきた岸谷が耳元でそう言いながら、玖月の乳首を親指と人差し指で少し引っ張った。 「やぁぁぁ、はああんん、、」 その時、玖月が仰け反り、後ろがキュッと絞まった。 「あっっと…ヤベェ、玖月、ちょっと緩めて。絞まると俺、いっちゃうからさ…」 「や、や、やめて…」 またしても、キュキュッと玖月の後ろが絞まる。乳首を少し強めに摘んだり、恥ずかしいことを言うと中がキュッと絞まるのかもしれない。 これは、もしかして… 玖月は言葉で責められるが好きなんだろうか。それと、ほんのちょっと強引にされるのが好きなのかもしれない。 それは…大得意じゃないか!玖月のことに関しては変態だからな、俺は!と岸谷は、俄然鼻息がまた荒くなっていった。 そんな玖月の痴態を見て、岸谷のペニスも再度膨張し、かなり大きくなってきている。後ろから挿入して腰をぐちぐちと小刻みに動かしていると、その度に気持ちのいいところに当たるらしく、玖月の声も艶っぽくなっていく。 「んんっ、あああ、、ひゃっううん、」 普段聞くことがないかわいい声を出している。ゆっくりと抜き差しを始め、岸谷は耳元で囁くのを続けた。 「出張中さ、玖月のことを思い出して俺はひとりで扱いてたよ」 キュッと絞まる。ほら…やっぱり。 後ろから玖月のペニスをさわさわと触ると勃起していた。そのまま上下に擦ってみる。 「こうやって擦られるのは?好き?」 こくこくと頷いている。触られて嫌じゃないんだと安心する。 「玖月、自分でやってみて?恥ずかしい? 俺、見たい。ヤバイ、興奮する」 玖月の手を掴み、ペニスを掴むように誘導する。玖月が自分のペニスを掴む姿を後ろから見て更に興奮してしまう。そのひとりでしているシルエットがいやらしい。 「ううん…で、でき、ない…」 「できるよ、ほら、ここ俺ので擦ってあげるから、動くよ?」 いやらしいことを耳元で囁くと、玖月の後ろがキュッと絞まる。その合図に安心して、尻を鷲掴みしてズンッと奥に剛直を送り出す。玖月の好きなところをゴリゴリと岸谷のペニスで擦っている。 「や、やぁぁぁぁああ、もう、ダメ。でちゃう…優佑さん、んんっ、」 「玖月、教えて?ひとりでここ、いじってた?ローション使ってしてた?」 ここ、とペニスを捩じ込んでいる縁をくるっと指で摩った。そうすると玖月はまたのけ反っている。ベッドに敷いたバスタオルに玖月のペニスから、タラタラと溢れているのが見える。射精しているようだった。 使いかけのローションがどうしても気になり、ひとりで後ろを使ってオナニーしていたのか聞いてしまった。 「…て、た」 「ん?なに?…」 「し、てた。ひとりで…」 マジか!本当にひとりでしてるとは!なんて素直なんだ!かまかけて聞いたのに何でも答えてくれる! 「ああ…ヤバイ、ごめん。腰が止まらない…は、はぁっ、くっ、」 玖月の告白を聞き、腰の動きが激しくなり、尻の肉を掴み上げる。一番奥まで入れ、ぐりぐりと押し付けてしまう。 岸谷は大興奮状態だった。あの玖月がセックスするとこんなにエロくなるとは、信じられない。普段とのギャップがあり過ぎる。 「優佑さ、ん…おっきい…んん」 四つん這いになっている玖月が身体を捻って振り向いている。涙目で訴えていた。 「ごめん、痛い?苦しい?」 やり過ぎたかと、腰の動きを止めてそう聞くと「ううん」と、首を振っていた。 「気持ち…いい」 気持ちよかったのか! 言われてすぐにまた激しく腰を振ってしまう。岸谷の股間が玖月の尻にあたり、バチュッバチュッと大きな音を立てている。肌と肌が当たる音だ。大きく速く激しく腰を叩きつけると音も大きくなり、いやらしさが増す。玖月も後ろをキュッとさせているから、興奮しているのが伝わってくる。 エロい。視覚的にも相当エロい。尻を掴んで後ろから腰を叩きつけると、何度も中をキュッとさせている。これがキュンキュンさせてるということか!と、岸谷は感動していた。 「玖月…いきそう…ここにさ、また出してもいい?奥の方に、かけちゃうかも、しれないけど…いい?」 耳元で言いながら、玖月の腹を撫で回した。ここの奥に出すよとわからせるようにだ。自分でしたそのいやらしい行為に触発され、中で暴れている岸谷のペニスはもう限界に膨れ上がっていた。 「やっああっあああん、いくぅ、っっあ、」 岸谷のいやらしい言葉に興奮したのか、玖月のペニスからパタパタと精子が溢れた。射精しているのがわかった。 岸谷は玖月の腰を掴み直し、激しく追い打ちをかけるように腰を振りつける。玖月の射精を見るとたまらなくなる。 「や、や、いってるからぁぁ…」 「ああ、俺も…いく…うっ、くっ、」 ドンッと奥に押し当てて射精した。ドクドクと精子が出ているのがわかる。その度に、ビクビクとペニスが玖月の中で跳ねていた。 背中に覆いかぶさりながら、チュッチュッチュッと背中にキスをする。 まだまだ足りない、もっと玖月が欲しい。我ながら、よくやるなと思うが、思春期の頃のような性欲に戻っているらしい。 「優佑さん…もう抜いて」 「うわっ、ごめん。すぐに!」 やり過ぎには注意しようと思っている。

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