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第14話

ちょっぴり風邪気味で伏しておりましたが、なんとか回復致しました~っ! 久しぶりに宮廷内を散歩していると、一級の調度品を運び、並べる人達が行き交っている 明後日は、ついに交流会 お茶したり、音楽を楽しんだり技術交換何かをするらしい カイルと会える......良かった~回復して 皇子への心の変化に戸惑ってた最近の僕には、これがちょっと心の支えだった 優しくて楽器が上手いカイルは、僕の憧れだった どうしてるんだろう......早く会いたいな~ 楽しみに待つのは、長くも短く あっさり当日を迎えた 「これより、交遊会を開催する。皆、存分に楽しんでくれ」 皇太子の挨拶で宴が開かれた 会場内は、人で溢れていた ちょっと、カイル探すの難しそ...... そう思っていると、会場の反対側に褐色肌の人目を惹く人物がいた カイルだっ 急ぎ足で反対側へ行くと案の定、白い衣装に身を包んだカイルがいた 「カイル!」 「トア!」 僕に気づいたカイルが手を振ってくれる 売られるとき別れた時よりも健康的で綺麗になっていた 「トア、久しぶり!どうしてるんだろうって思ってたんだ。まさか、今日会えるなんて」 「第3皇子に嫁いだんだ。カイルの方が先に決まってたからね。ビックリした?」 「うん。どう?上手くやれてる?」 「うん、まぁ、ボチボチ......?ってそれより、カイル......そのお腹」 白い余裕のある衣装で遠目には気づかなかったけど、カイルのお腹は大きく膨らんでいた 「あっ、うん。これ、ね......妊娠したんだ。皇太子様の子」 ハニカミながらお腹を撫でるカイルは、幸せそうだった 「嬉しそうだね、カイル」 「ん、幸せ。彼、すごく優しいんだ。この子のこと、心から喜んでくれてて。2人でいる時は、お腹を撫でてくれて将来のことを考えたり」 「す、きなんだね。皇太子様のこと」 「うん。言葉じゃ言い表せないほど。トアは?第3皇子殿下のことすき?」 カイルの問いかけに言葉が詰まる 「ぼっ僕?僕は......わかんないんだ。自分勝手で尊大でムカつくけど......嫌いじゃない」 「ははっ。トア、それはもう......嫌いじゃないじゃなくてすき、だよ」 “すき” カイルの言葉を理解した瞬間、身体の中心から末端まで熱がブワッと一気に駆け巡ったきがした 「や、やだな。変なこと言わないでよ、カイル。まだ、そんなんじゃっ」 「“まだ”なんだっ♪楽しみだね。トアとこういう話できて嬉しいよ」 「......っ僕、も。とっとにかく!楽しみにしてるよ、赤ちゃん!カイルの子だから美形決定だね」 「今度は、トアも嬉しい報告待ってるね」 「えっ?......う、うん」 久しぶりに会った楽しい親友との時間は、あっという間 気づけば、交遊会から3週間が経とうとしていた

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