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第15話

皇子は、視察で地方に出てていて明日帰ってくる予定だ 最近、すごく眠くて......ベッドから出たくなくて 身体を動かしたいけど、動かしたくない 腰がだるい 「なにもしたくなーい」 そうして、またベッドに入ろうとしていた時だった 「その様子だと、案外寂しかったようだな」 「えっ?」 部屋の入り口に寄りかかっているのは明日帰ってくるはずのルカだった 「なんだ?幽霊でもみたような顔して」 「だって。なんで、明日だって......」 「元気がないと聞いてな、予定を早めた」 「あっ......ちょっ」 膝裏に手を入れられスッと持ち上げられた 「太ったか?」 「は!?」 「いや、少しばかり増えた気が......身体つきもいささか丸く......」 「......」 図星だ 最近、動いてないせいか肉付きが良くなったきがする 太腿も腕もお腹回りも顔までもが...... 「まさか、お前......」 「な、なに?」 「誰か近くに居るか?まだ待機している医務班から医者を呼べ」 「御意」 「はっ!?」 太っただけでそんなに......!?

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