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第9話
婚姻の儀は、当代の王様に承認をいただくため3ヶ月ほど先だという
それまで僕は、色々と教養を身につけてもらえることとなった
「随分、物の覚えが良いようだね。マーシャルが褒めていたよ」
「ホントですか!?よかった~。頑張ってたので、うれしいです」
旦那様の着替えを手伝いながら、家庭教師の先生に褒められたことを聞かされ嬉しくなる
人伝に聞くと嬉しさが倍増する
それも、彼の口から聞けるなんて
「クリス......」
そう耳元で囁かれて、長いキスをされる
ん......んっあっ!はぁっはぁ......
「まだ、ずっと息を止めてるの?鼻でするんだよ?じゃないと、キスで窒息してしまうよ」
「らって、する余裕がなっ......あっんぅ」
ここ3週間の僕たちの習慣
慣れない僕に、彼が閨のいろはを教えてくれている
「ベッドへ行こう」
優しく囁かれて、小さくコクりと頷く
「裾を上げて?」
ソロッと裾を上げると既にヌメリを纏った秘部が丸見えで、少し恥ずかしい
「もう、濡れてるね」
そんなわざわざ口にしなくていいのに
更に真っ赤になったではあろう僕に、微笑んで胸の突起の少し上から長くて骨張った綺麗な指が下りてくる
んっ......んぅあっんんんっ
襲ってくる快楽に必死で声を上げまいとしているのを楽しんでいるのだろうか?
彼の口元に笑みが浮かぶ
「ここも準備が整ったようだね」
下腹部の辺りを指でコツコツとされる
僕にも、小さいながらにもある男性の象徴は、指が掠れた快感に弾けた
んっ!んあぁぁぁぁっ!
快楽の余韻に浸って浅い呼吸を繰り返していると、長い指が僕のもう1つの秘めた場所にあてがわれる
「挿れるよ?」
周りの肌を少し押してほぐした後、ツプッと音をたてて指が挿入 った
そのまま、教えられたようにリズムを作ってお尻の方に力を入れたり抜いたりしていると、まるで指を僕のナカが食べてるみたいに呑み込んでいく
「あっ......きもちっんんっ......あっ!挿入ってぇ」
「うん、上手に呑み込めたね。2本とも。ナカで動いてるのが、わかる?」
クチックチャッと音がするのと同時に、ナカでなにかが僕の意思とは関係なしに動いてるのがわかった
「あっ......やらっ、ナカがっへんっあぁっ!んっあっんんんっ」
ザラついたところを撫でられれば、無意識に腰がソコを擦ってほしいと動く
「いやらしいね......ここ、もう3本挿入ってる」
それぞれの指を別々に動かされて、硬い場所にあたる
あっ!あああっ!あぁぁぁぁぁんっ
瞬間、背中が弓なりに足先まで張りつめる
その後にくる脱力感
「イッてしまったね。クリス......可愛かったよ」
自分から出た粘液を申し訳ないが、夜着を脱いでそれで拭く
と、目に留まったのは、旦那様の窮屈そうな夜着の下
ジッと凝視していると、両脇に手を入れられて、抱え込まれる
膝の上に座らせられて、お尻に硬くなかった熱いモノがあたる
「あ、の......上手には、できないけど」
「ん?」
向き直って、膝から降りる
ズボンに手をかけて、中からモノを取り出す
「おっ......きぃ」
見よう見まねで、手で擦りながらハムッと咥えてみた
ンッと艶っぽい声が彼の口から溢れるのを聴いて、なんだかこっちが興奮してくる
興奮 を隠すように、念入りに舐めて擦ってを繰り返していると「クリス、君。興奮してるの?」と早い段階でバレてました
「体勢を変えようか」
「え?」
「こちら側に後ろ向きに股がって?」
そう言われて指された方は、彼の顔の位置
「えっ?あの......恥ずかしぃ」
「大丈夫、私だけしか見ていないからね」
それが恥ずかしいのだけれど......彼に気持ちよくなってほしい
「アッアルは、気持ちよくなる?」
「ん?あぁ、2人ともよくなるよ」
その答えに諦めて彼の上に股がると、彼のそそりたつモノが目の前に迫る
「あっ......」
訳もなく、身体が熱くなる
「お互い気持ちよくなるよ」
彼のその言葉に誘われるまま、僕は彼のモノをより深く迎え入れた
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