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第13話
今日は、なんだか朝からおかしかった
抵抗する気力もなくて、侍女さんたちにされるがままの朝の着替えもそうだし、レッスンの内容も頭に入ってこなかった
風邪をひいたと思ってたけど、熱は微熱程度
早めに湯浴みを済ませると、着替えが夜着にすり替えられていた
いつもは、誰かを呼んで換えてもらったかも知れないが、今日は、自分でも驚くほど素直にそれらに袖を通した
寝室へ行くと、急に鼓動がやけに大きく聴こえた
全身が心臓になったような感覚が僕を襲う
あっ......つい
そのまま、ペタリとへたり込んだ
スグンとお腹の奥が熱くなる
あっ......どうしよ、う
大理石の床が冷たくて、暫くそのままになっていた
少しして、スッと寝室の扉が開きここ最近嗅ぎなれた匂いが鼻先を掠める
公爵、アルの匂いだ......
姿は見なくとも、香りだけで判ってしまう自分にくすぐったさを感じて少し身体を捩る
「クリス......?」と、こちらを心配そうに見下ろす彼と目が合う
「あ......の......わ、のっ」
自分でも把握できていない自身の状態に説明しようと開いた口が、意味をなさない音だけをつむぎ、次第に閉じていく
「おいで」
そう声をかけられて、自然に両腕を伸ばすと彼が掬うように、抱き上げてくれた
「少し、熱があるようだね」
医者を呼んでこようと言って、ベッドを出ていこうとする彼の裾をクッと握る
熱の因 を突き止めるより、鎮めて欲しかった
「あ、も......あつ、いのっ」
少し冷たい彼の手を自分から、夜着の奥の蜜壺まで導くと、クシュッとぬかるんだソコが彼の長い指を呑み込んだ
あっ、んうっんぅ!
「クリス......君。発情期かい?」
「わ、かん......ない。でも、貴方が、ほしっ」
ただ、目の前にいるこの男が欲しかった
今は、海の底のような色をした瞳が欲情に支配されるのを見たかった
「クリス......奪ってしまうよ?」
「ん......あげ、ますぅ」
額に優しく触れるだけのキスが落ちてきた
焦れったくて、彼の首に腕を回して自分から口づけた
ソレは、時間が経つほど激しくなり、卑猥な水音を伴っていく
息が鼻だけでは苦しくなってきた頃、薄い夜着の隙間から彼の手が入ってきて、少しかたくなった突起を弾く
あぁぁぁんっ!
足先に力が入り、身体が弓のようにしなる
トロッとしたモノがお腹の奥から溢れてくるのがわかって、無意識に膝を擦り合わせる
「隠しては、いけないよ。君を傷つけたくないからね、よく見せて」
膝を優しく両手で割られてあられもない格好を彼に晒す
「あ、やらっ......みちゃ、やらっ。あふれ、ちゃう」
急いで手で隠そうとすると、彼の手に捕まった
「何故?綺麗なのに」
指の付け根を舐められて、キスを落とされて、段々、変な気分になっていく
「も、隠さないっからっ......ごめんな、さぃ」
「では、四つん這いになってくれ」
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