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第2話

すっごい可愛い男の人だなぁ......目の前にいる男の人を見て、そう思う 簡素な服に着替えて、暫くボーッとしていると、声をかけられた 宮殿内を案内してくれるというのだ 彼の名前は、ガレさん 甘栗色の癖っ毛に大きな瞳と僕より歳上らしいが、全然そんなことを思わせないような容貌 「ここからが、僕たち側妾の個人室だよ。一人一人部屋が与えられてるよ。トア、君の部屋は、右手の奥から4番目」 凄く閑散とした部屋だ ダブルベッドにクローゼットと机があるだけ 「凄く、シンプルなんだね......」 「生活エリアは、他のところだからね。ここは、寝る場所って感じかな?今は、17人くらいが生活してるんだ」 凄かった何もかも 娯楽施設に食堂にダンスホールにパーティー会場とその他諸々 「凄く、充実してるんだね......」 「うん、でも、僕たちには目的があるからね。これだけのことをしてもらえるんだ」 「目的......?」 「この話、したことなかったっけ?僕たちは、ルカ様の側妾。戦友なんだ。敵味方に最高のおもてなしを提供して、ルカ様が、交渉へ持ち込むお手伝いをしてるんだ」 何があろうとも忠誠を誓い、敬愛する 「ほら、あそこで本読んでる子」 彼の指差す先には、金髪に小麦色の肌の青年がいる 揺り椅子に座るお腹の大きな青年 「あの子?」 「うん、あの子のように、子供を作って産むことでもお手伝いの1つ。別に彼との子じゃなくても良い......後腐れなく幸せになれるなら」 「えっ?」 「その産まれて来た子が優秀な子に育てば、成人した後は、ルカ様の側で働いたりする」 「未来投資ってやつ?」 「まぁ、そんな感じ。3年尽くして任意で入れ替えなんだ。お金持ちは、産ませた数がスタンスって人も居るみたいだけど......ルカ様は、違うんだ。尽くした分だけ返してくれる。君も僕も彼が夫で運がよかった」 意味がわからない...... とりあえず、およそ3年間技能を身につけて磨いてやつに尽くせば良いらしい その後は、多少あの男が援助してくれて人並みに生涯を終える 「へっ......へぇ~」 「で、君は、何が得意なの?早速、明日から自分を磨かなきゃ」

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