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第4話

それから、1週間ほどが過ぎた夕刻 使用人の人達が部屋に列をなしてやって来た 彼らの話によれば、ルカ(変態皇子)と一晩過ごさなきゃならないらしい...... 暴れて抵抗すると、毛布でグルグル巻きにされて湯殿まで運ばれた 諦めて、大人しく彼らの言うことを聞くことにしたが、身体を洗うのは自分で洗えると手伝いを断固拒否 終わると真新しい下着とナイトガウン 奴の人間性を疑ったが、肌寒かったので取り敢えず着こむ 外へ出ると取り囲まれて、薄いベールのようなものを被せられて自室と間反対の棟へ 立派な造りの扉の前に着くと、ベールを剥ぎ取られて置き去りにされる 「え......あの、誰か」 小さく呟いた声が長い廊下で反響する 「入れ、トア」 扉の向こう側で聞き覚えのある声がした 「......失礼しま~す」 少し扉を開けて、隙間からスルッと身体を部屋へ滑り込ませる 見えるのは、広ーい天幕つきのベッド 「思ったより、早かったな......」 「どーいう意味で、すか?」 「お前なら、暴れて抵抗すると思っていたからな」 変態皇子正解です 精一杯暴れさせていただきました 「オメシアゲですか?」 「......まぁ、そうだな。それもあるが......これからについて少し話そうと思ってな」 変態皇子にしては、随分真面目な返答に少し驚く 「なんだ、その顔は」 「いや、案外まともな頭してるんだなって」 「お前......仮にも皇子だぞ」 大袈裟に溜め息をついて呆れる仕草をする男に少しイラッと来て詰め寄った 「で、話って?」 「お前の今後についてだ」 「あー......」 つまり、使用人と皇子どちらの子供を孕むかという 「態度は、デカいが......綺麗な顔をしているし。存外、教養もある程度身についているらしいではないか」 つぅーっと身体の曲線をなぞられてお腹の奥が熱くなる 「あっ......いやっ、あぁっ」 「良い声で啼くな。感度も悪くない......んっ」 顎を掴まれて口を開かされてやつの唇が重なる その感触を楽しもうとした自分に気づいて唇を思いっきり噛んだ 「いっつ!」 怯んだ隙に距離を取る 「初夜のキスは、錆びた鉄の味。ヤる気も失せたでしょう?」 してやったりと既に予想した返答を待っていると―― 「威勢がいいな、やはり好みだ」 予想外の答えが返ってきた 「へっ変態」

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