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純愛Ⅱ-初夜編-《緋禄side》3
行為が終わって、咲輝が腕まくらしてくれた。
結構筋肉がしっかりしてるんだなぁ。
重い機材抱えて写真撮ったりしてるもんなぁ。と思いながら咲輝の二の腕を触った。
「咲輝、すごく気持ち良かった。時間かけて慣らしてくれたおかげだ」
「俺も良かったよ」
そう言って咲輝は優しくキスをしてくれた。
あぁもう好き過ぎるよ咲輝。
「あ、水飲みたい。冷蔵庫にある?」
そう咲輝に問いかけると、優しく頷いてくれた。
俺は愛しい咲輝の二の腕から頭を離して、ベッドを降りた。
「いてっ」
「緋禄っ」
ドンッという音が床に響く。
ベッドから降りたその瞬間、俺の腰がぬけてたと気付いた。
「なんか腰抜けたみたい。ははは」
「俺が水もってくるから」
そう言って咲輝は、腰が抜けた俺をベッドに座らせて冷蔵庫から水を持ってきてくれた。
「ありがとう」
咲輝も俺の隣に座って水を飲み始めた。
「俺今まで自分がイッてからの事あんまり覚えてなくて…この1ヶ月咲輝はいつも一人でしてた?」
「まぁ、な…」
「そしたら俺、今度から咲輝の舐めるよ」
「緋禄にそんなことさせるの申し訳なくなる」
「えー、別にいいのに。してみたいし」
だって、俺ばっかりいつも悪いし。
咲輝のこと気持ち良くさせたいし。
「いや、しなくていい」
「絶対いつか口でしてやる」
「そのときは阻止する」
なんでそんなに拒否するんだよ。
俺もムキになる。
「そのときは絶対勝つ!」
「何の勝負をしてるんだ」
咲輝はペットボトルの水を飲み干して、それをゴミ箱に入れるために立ち上がった。
俺のペットボトルももう空になっていることに気付いて、それも一緒にゴミ箱へ捨てて戻ってきた。
「俺は緋禄のナカで満足したいから、な?」
そういって優しくキスをしてくれた。
なんなんだその笑顔。嬉しすぎる。
それからも、隙を見ては咲輝のを舐めようと試みたがうまく阻止され続けていた。
俺が咲輝の手を押さえつけて硬くなったモノに口を持っていき咥えようとすると、俺より力が強い咲輝に逆に押し倒されて。
そしていつもの流れで終わってしまう。
うーん…
俺だって咲輝を気持ちよくしたい!
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