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純愛Ⅳ《緋禄side》6
咲輝はベッドから降りてスーツケースを開けて何かを取り出した。
「はぁ…はぁ…咲、輝…?」
「台湾で珍しいコンドームが売ってたんだ」
「ははっ。何だこれ。めっちゃポップだな」
バナナの形をした筒の中に、輪切りになったバナナで個装されたコンドームが入っていた。
可愛くてなんだか笑えた。
「ついでに同じパッケージでローションも売ってたから調度買ってきたんだ」
「なぁ、咲輝。タイミング良すぎるだろ。まるで俺がここに来るの知ってたみたいじゃん」
「過去の俺は予知してたのかもな」
「なんだよ、それ。すげーじゃん」
そんな冗談を交わしてから、咲輝はローションを手にたっぷりと垂らしキスをしながら俺の秘部に塗りたくった。
「あ、ンッ…」
イッたばかりの俺に容赦なく指で攻めてくる。
でも咲輝なら何度でも受け入れられる。
咲輝の俺で、
俺の咲輝なんだから。
咲輝は指を1本から2本に増やして、指の動きを早くする。
静かな部屋に、イヤらしい音が響き渡る。
「あっ、あっ…アァ!ン」
俺のモノが再び硬くなると、咲輝は自分のモノを取り出し台湾で購入したばかりのコンドームを装着して、準備の出来てる俺の秘部に押しあてた。
「悪い緋禄。余裕ない」
咲輝が俺を欲しがってるその顔が、愛しかった。
「いいよ…早くきて」
俺が了承すると、咲輝はゆっくりと挿入した。
そして腰を揺らし始めた。
「あっ、あっ!ん…アァ!」
久しぶりだからか、余計に感じてる自分がいた。
正常位で咲輝に突かれながら、咲輝に見とれていた。
シーツを掴んでいた手に、咲輝が手を重ねた。
俺はシーツから手を放し、咲輝の手を握った。
「咲、輝…んっ!は、アァッ!」
咲輝はキスをしながら腰を揺らした。
唇から、
手から、
下半身から、
全て咲輝の温もりが伝わる。
ずっと抱いていて。
「咲輝ッ!もっ、とぉ…!」
もっともっと俺を感じて。
忘れないで。
刻みつけて。
―…俺だけの、咲輝
「アァッ!んっ、咲輝!イクッ!あっ、アァ…イ、ク!」
「緋禄…っ!」
咲輝の腰の動きが速くなった。
それと同時に、感度が増す。
そして俺と咲輝は同時に果てた。
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