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第9話

「ハルっだめっ。汚いから」  詩雨は身を捩って逃げようとするが、がっしり腰を掴まれ動けない。 「いいから。詩雨さんは、感じてて」  更に舌全体を使い、孔の周りを唾液で塗りたくるように舐める。緩い愛撫で再び熱を持ち始めていたそれを、詩雨の動きを封じ込めるように力を強めて扱き始めた。  湿った温かい舌が詩雨の内側に入り込み、唾液で濡らす。ゆっくりだが、狭いそこを押し広げるように蠢く。 「あ……っあぁ……んっ……ん……」  甘い声が漏れ始めた。  前と後ろ。  両方からの刺激に耐えるように棚をぎゅっと掴み、背筋も首筋もぐっと反らす。前も後ろも弄られながら、会陰も指の腹で優しく擦られ、じんわりと快感が昇ってくる。  まるで何本もの手に触れられているような錯覚に陥る。  やがて、唾液で濡れた内側に遥人の長い指が入り込む。舌では届かなかった胡桃大の器官。そこを直腸の壁越しに、とん……と優しく叩かれただけで、詩雨の全身が粟立った。 「ん……そこ……いぃ……」  冷静な時には絶対言えない言葉も知らずに漏れてしまう。  そんな甘い喘ぎを聞いている遥人も、すっかり勃ちあがらせていた。というより、元々萎え切ってはいなかった。  それでも、我慢強く舌と指を使って、きつく閉じていた詩雨の秘められた場所を解していく。   ★ ★ 「ハルぅぅ~~」  内側で蠢く指が一本から二本へ増え、更に三本になった頃。  遥人が扱いている詩雨の昂りは、先走りを溢れさせぐちゅぐちゅと音を立て始めた。  再び限界を感じ始めたのか、細い声で懇願するように名を呼ぶ。 「そろそろいいかな」  遥人は詩雨の臀の狭間から顔を離し、立ち上がった。熟しきった昂りを淡い桃色に染まった双丘の間に擦りつける。そして、詩雨の腰をぐっと引き寄せた。  詩雨が「あっっ」とひと声あげて、息をつめる。  遥人は後口に熱い昂りを当て、ぐぐっと捩じ込む。  しかし、入ったのはカリの辺りまで。ほんの先っぽ。指は三本まで入ったものの、一気に突いてしまうと怪我をさせてしまいそうなきつさだった。  そこからは、ゆっくりと押し広げていく。きゅうと締めつけてくる襞に、先走りが滲み、内が濡れる。それのお陰で少し滑りが良くなった。  更に奥に押し進んでいく。 「詩雨さんの内……すごく、いい。イッちゃいそ……」  そう言いながらも、かなり余裕そうに見える。  先程指で優しく叩いた場所を、今度は熱い昂りの先で同じようにトントンと叩く。擦りつける。 「ん……っぁあ……ああ……っん……っ」  甘い声が絶え間なく漏れる

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