9 / 19
第9話
「ハルっだめっ。汚いから」
詩雨は身を捩って逃げようとするが、がっしり腰を掴まれ動けない。
「いいから。詩雨さんは、感じてて」
更に舌全体を使い、孔の周りを唾液で塗りたくるように舐める。緩い愛撫で再び熱を持ち始めていたそれを、詩雨の動きを封じ込めるように力を強めて扱き始めた。
湿った温かい舌が詩雨の内側に入り込み、唾液で濡らす。ゆっくりだが、狭いそこを押し広げるように蠢く。
「あ……っあぁ……んっ……ん……」
甘い声が漏れ始めた。
前と後ろ。
両方からの刺激に耐えるように棚をぎゅっと掴み、背筋も首筋もぐっと反らす。前も後ろも弄られながら、会陰も指の腹で優しく擦られ、じんわりと快感が昇ってくる。
まるで何本もの手に触れられているような錯覚に陥る。
やがて、唾液で濡れた内側に遥人の長い指が入り込む。舌では届かなかった胡桃大の器官。そこを直腸の壁越しに、とん……と優しく叩かれただけで、詩雨の全身が粟立った。
「ん……そこ……いぃ……」
冷静な時には絶対言えない言葉も知らずに漏れてしまう。
そんな甘い喘ぎを聞いている遥人も、すっかり勃ちあがらせていた。というより、元々萎え切ってはいなかった。
それでも、我慢強く舌と指を使って、きつく閉じていた詩雨の秘められた場所を解していく。
★ ★
「ハルぅぅ~~」
内側で蠢く指が一本から二本へ増え、更に三本になった頃。
遥人が扱いている詩雨の昂りは、先走りを溢れさせぐちゅぐちゅと音を立て始めた。
再び限界を感じ始めたのか、細い声で懇願するように名を呼ぶ。
「そろそろいいかな」
遥人は詩雨の臀の狭間から顔を離し、立ち上がった。熟しきった昂りを淡い桃色に染まった双丘の間に擦りつける。そして、詩雨の腰をぐっと引き寄せた。
詩雨が「あっっ」とひと声あげて、息をつめる。
遥人は後口に熱い昂りを当て、ぐぐっと捩じ込む。
しかし、入ったのはカリの辺りまで。ほんの先っぽ。指は三本まで入ったものの、一気に突いてしまうと怪我をさせてしまいそうなきつさだった。
そこからは、ゆっくりと押し広げていく。きゅうと締めつけてくる襞に、先走りが滲み、内が濡れる。それのお陰で少し滑りが良くなった。
更に奥に押し進んでいく。
「詩雨さんの内……すごく、いい。イッちゃいそ……」
そう言いながらも、かなり余裕そうに見える。
先程指で優しく叩いた場所を、今度は熱い昂りの先で同じようにトントンと叩く。擦りつける。
「ん……っぁあ……ああ……っん……っ」
甘い声が絶え間なく漏れる
ともだちにシェアしよう!