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第18話

 さすがに反論しかけたが、ぐいっと舌を内に入れられ、それは喘ぎに消されていった。 「んん……あぁぁあ……ふぅ……ん」  そこからじわじわと快感が広がっていく。勃ちあがった昂りの先端から、とろりと雫が零れ始めた。 「詩雨さん……ここに、いいものあげる」  そこから舌が離れたかと思うと、別の何かが宛てがわれ、ぐいっと内に押し込まれる。 「ひゃっ」  一瞬の冷たさ。  それは、指でも舌でもなく、勿論遥人の屹立でもない。何か別のもの──指よりも太く硬めの無機物。  初めての感触だった。 「な、なに?」 「あっち見て」  遥人が指差したのは、ウォークイン・クローゼットの方向。  さっき持ってきたのは、キャスターつきの大きな姿見。 詩雨はそこに映った自分の姿を見た。 ──黒い猫耳。黒いセーター。そして、形の良い、今はほんのりピンクに染まった臀。その間から生えている、黒い猫のしっぽ。 「しっぽぉ〜〜〜〜っっ?!!」 「可愛いでしょ。プラグっていうんですよ。ここを拡張する為の道具なんですけどね」  そう言いながら、ぐいぐいっと上下に動かしながら更に奥へと進める。直腸の壁越しに胡桃大の器官を、優しめにとんとんと叩く。 「あぁん」 「この間猫耳してヤッた後に思いついちゃって。通販で買いました」  本買っちゃいました、くらいの軽いノリで言う。 「詩雨さん、ここいつもキツイから優しめサイズにしてみました」  遥人は得意気に言うが、 「や、やさし〜かぁ〜」  詩雨は不満の声をあげる。 「そのうちサイズ大きくしてみようかな」 「〜〜〜〜〜〜〜〜」  ★ ★  遥人が腹側に手を回し、ぐいっと詩雨の美臀を高く持ち上げる。  ちょうど猫が伸びをしているような格好だ。その滑らかな臀にちゅっちゅっとキスをし、更にしっぽを持ち上げ、結合部分にも唇を落とす。  ちゅーっと吸い上げるような音がした。  その姿を詩雨ずっと鏡で見ていた。  いろいろ弄られ、恥ずかしい格好をさせられ、それでもまだイケずにじりじり悶えている。早くなんとかしてほしい気持ちでいっぱいだ。  舌が臀から背中まで舌が伝い、時々ちゅうと強く吸っては、詩雨の白い肌に紅い痕をつけていく。  項までやってきてたところで甘くおねだりされた。 「ねぇ。詩雨さん。にゃんて鳴いてみてくれませんか」  えっ?  と口を開いたが声にもならない。  何言ってやがんだ!  と、いつもなら言っているだろう。今の詩雨にはそんな余裕すらない。  遥人の望みどおりにする。 「にゃ、にゃあん」 「かわいいっ」  遥人はぎゅうっと詩雨の首を抱きしめた。 「にゃーにゃー。にゃぁあん」  どうにかして欲しくて、必死に鳴いた。

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